中部大学研究紹介2023
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23キーワード相談に応じられる内容分子量の異なるポリエチレンのUL燃焼試験上:高分子量のポリエチレン(射出成形グレード)下:低分子量のポリエチレン特許P99参照高分子材料の不燃化持続可能な社会のための環境適応型材料研究NAKASHIMA Erika工学部 応用化学科講師 中島 江梨香難燃材料、高分子燃焼、フローシステム、SDGs プラスチックや繊維等の合成高分子材料は一般的に「可燃性物質」に分類され、高分子材料製品は我々の生活に広く普及しており、それが原因とする火災事故の危険性が懸念されている。プラスチック、ゴム、繊維などの高分子材料は“可燃性物質”に分類されており、家電製品や建設材料などに使用する際には不燃(難燃)規格を合格しなくてはならない。当研究室は、高分子材料の燃焼メカニズムの解明とその燃焼抑制方法の開発研究を産学共同で行っている。汎用プラスチックを中心的検討材料とし、分子量と分解抑制および燃焼抑制の研究、微量触媒添加による燃焼中の材料構造変化と表面構造の制御の観点から、新しい難燃材料と概念について実験を主体とした研究を行っている。【研究テーマ】●高分子材料の不燃化●環境適応型不均一系有機触媒フロー合成法の開発高分子材料難燃化、Flow Chemistry、Green Chemistry、ESD独自HPキーワード相談に応じられる内容高機能・高性能を有する高分子系複合材料の創製                  MORIYA-MORIMUNE Seira工学部 応用化学科講師 守谷(森棟) せいら高分子系材料の構造制御・構造解析・物性評価(力学物性,熱物性等)、複合化(分散性、界面相互作用) 複数の異なる素材を複合化することにより、単一素材では得られない優れた特性を見出すことが可能である。当研究室では、さまざまな高分子と他の素材(主にナノマテリアル)を組み合わせ、高機能・高性能を有する新規高分子系複合材料の創製に取り組んでいる。組み合わせる素材の選択に加えて、複合化・成形プロセスを工夫することにより、材料の構造および物性の制御を行い、最低限の充てん量で最大限の性能・機能を引き出すことを目的としている。航空・宇宙、自動車、食品、電気・電子、医療等の多彩な産業で活躍できる高分子系複合材料の開発を目指している。 【研究テーマ】●ナノカーボン充てん高分子系ナノ複合材料の創製 ナノカーボン表面の化学修飾やin-situ重合(ナノカーボン存在下での 高分子重合)などにより、高分子中におけるナノカーボンの分散性を 高める。ナノカーボン由来の高強度・高弾性率、高熱伝導率等の優れた 物性を引き出し、高機能・高性能ナノ複合材料を実現する。●構造制御による高分子系複合材料の高性能化・高機能化 複合化・成形プロセスにより、高分子・充てん材の配向・配列等の複合 材料内における構造を制御し、高性能化・高機能化を見出す。●環境調和型高分子複合材料の創製 天然由来あるいは生分解性を有する高分子および充てん材を用いる ことにより、高機能・高性能を有する環境調和型複合材料を開発する。高分子系複合材料、ナノカーボン、構造制御、高機能・高性能化、環境調和型材料工学部工学部

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