中部大学研究紹介2023
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28キーワード相談に応じられる内容エネルギー変換材料に関する研究TAHASHI Masahiro工学部 電気電子システム工学科教授 田橋 正浩バルク試料作製(電気炉、プレス機など)、薄膜試料作製(スパッタ装置、真空蒸着装置、スピンコーターなど)、物性評価(ホール効果、V-I特性、PL(フォトルミネッセンス)など) 低コストでかつ高い変換効率を持つ太陽光発電素子の研究と、地熱や太陽熱といった自然エネルギーや自動車のエンジンや製鉄所の溶鉱炉などからの廃熱回収など余すことなく電気エネルギーに変換することが可能な熱電変換素子の研究を行っている。【研究テーマ】●希少金属を用いない薄膜太陽電池材料の研究 「有機金属原料を用いた硫化法によるCu2ZnSnS4薄膜太陽電池の作製と その評価」など●高効率熱電材料の研究 (1)熱電材料の微細構造制御による熱電特性の向上  「ナノ粒子添加によるZn4Sb3熱電材料の特性向上に関する研究」 (2)プレス成型を経ることなく直接目的の形に成型する材料プロセスの開発  「塑性成型法による酸化物熱電材料Ca3Co4O9の作製」など  《その他テーマ》●超小型おむつセンサーシステムの開発 介護者の負担を軽減するため、排尿・排便の有無を“臭い”で感知できる 小型で、低コストのセンサーシステムの開発太陽電池、熱電材料、おむつ排尿・排便検知センサーシステムキーワード相談に応じられる内容自律分散型エネルギーマネジメントシステムの構築-無線/アンテナ技術とネットワークの各種実働システム-TSUNEKAWA Koichi 工学部 電気電子システム工学科教授 常川 光一無線/電波システム、アンテナ全般(素子/設計)、小型無線機器、電波伝搬測定、無線方式設計、無線センサネットワーク、電波デバイス、電磁波理論、電波教育/技術講演 大学の中立的立場を基本とし、幅広い無線技術について研究を進めている。特に「省エネシステム」と「ワイヤレス電力伝送」に注力し、これらを融合したハードウエアに人の健康データを利用して「人の気持ち」を重んじたソフトウエアによる制御を導入することを大きな目標としている。さらに「実動システム」の構築による説得力が重要と考え、普及技術の応用展開の中でアイデアによる新規性創出を目指す。成果は地域企業や自治体への還元を積極的に行う。【研究テーマ】●無線センサネットワークを用いた中小都市向け「自律分散形エネルギー マネジメントシステム(EMS)」の開発/構築●外部制御/モニタにより既存施設や様々なメーカ機器に適用できる「後付け (Add-on)形EMS」の開発/構築●人体データ(体表温度、脈拍、状態(運動中/睡眠中)等)を用いた「人の気持ち がわかる屋内EMS(HEMS)」の開発/構築●電子機器の非接触充電や電子ペーパを可能にする、電界結合形の「高効率 ワイヤレス電力伝送システム」の開発/構築●天井の照明にあらゆる無線方式を組込み基地局とする「ユビキタスシーリング ライト」の開発●Wi-Fi、地デジ、携帯電波などをパッシブ制御し、不感エリアを無くす「電磁 波制御カーテン/パーテション」の開発●放送波を受信して非常時に電源を確保する、展開避難梯子形の「エネルギー ハーベストアンテナ」の開発●上記各テーマを実働システムとして体験できるデモルームの構築と近隣企業、 自治体との連携による特色のある技術/産業の創出省エネ、センサ、電波、ユビキタス、無線電力伝送特許P99参照工学部工学部

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