中部大学研究紹介2024
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31キーワード相談に応じられる内容ナノカーボン材料の作製とデバイス応用UCHIDA Hideo工学部 電気電子システム工学科准教授 内田 秀雄グラフェンを含むカーボン膜の成膜評価技術、マイクロ波プラズマCVD技術、太陽電池および応用技術特許P95参照グラフェン、ナノ構造カーボン、光電池、透明導電膜 自然界を循環するカーボンのナノ構造を活用する研究を行っている。 比表面積が大きく、強度に優れ、導電性もあるため、透明導電膜やセンサなどにも活用できる。このようなナノカーボン材料に対する応用技術の開発を本研究室では行っている。また、太陽電池の応用技術に関しての研究も行っており、小規模な太陽電池を電源として活用する方法や、低照度や特定の波長の光を用いた光電池の開発などをテーマとしている。【研究テーマ】●カーボンナノウォールを用いた蓄電池の開発 広大な比表面積を活用した活物質保持電極作成評価●マイクロ波プラズマCVDによるグラフェン膜の成膜技術 グラフェン膜やカーボンナノウォール層の作成●太陽電池応用技術の開発 小規模太陽電池電源連携システムの開発●特殊用途向け光電池の開発 植物との共存や低照度での使用を目指した光電池の開発独自HPキーワード相談に応じられる内容モータドライブシステムの高性能化MATSUMOTO Atsushi工学部 電気電子システム工学科准教授 松本 純永久磁石同期モータの制御系設計 永久磁石同期モータ(特に、埋込磁石同期モータ)を用いたモータドライブシステムにおいて、制御の観点から高性能化を図るため、大きく分けて2つの研究を行っています。(1)センサレス制御の高性能化 このモータを高効率に駆動するためには、電力変換器であるインバータに加えて、位置センサ・電流センサが必要となります。これらのセンサを設置することはコストの増加に繋がるため、各センサをなくしても高効率駆動を実現するセンサレス制御が望まれています。本研究では、磁気飽和への対策などセンサレス制御の高性能化について研究しています。(2)トルク・速度制御系の高応答化 このモータはインバータを用いて駆動されるため、インバータの電源電圧制限(操作量飽和)を考慮した上で、運転パターンを決定する必要があります。また、インバータの非線形性(過変調領域)を利用すれば、より高応答な制御系を構築できることがわかっています。本研究では、操作量飽和を考慮し、かつ、過変調領域を積極的に利用する制御系設計法について研究しています。【研究テーマ】●埋込磁石同期モータの位置センサレス制御・電流センサレス制御●インバータ過変調領域を用いた埋込磁石同期モータの駆動領域拡大●操作量飽和を用いた高速駆動領域における電流・トルク制御性能改善永久磁石同期モータ、センサレス制御、インバータ過変調領域、磁気飽和、操作量飽和工学部工学部
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