中部大学研究紹介2023
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32独自HPキーワード相談に応じられる内容誘導性プラズマプラズマ処理をしたCNTsの溶媒内での分散比較CNTsを含むポリマーフィルム液粒が蒸発するときの周辺温度変化(Comsol®による計算)窒化ガリウムの発光の様子低温プラズマを用いた応用の研究OGAWA Daisuke工学部 電気電子システム工学科准教授 小川 大輔低温プラズマを用いた応用、プラズマ診断、液粒・粒子が存在するプラズマ 低温プラズマを用いると高い化学反応性を得ることが広く知られている。高温炉や液相などを用いても似た様な化学反応を起こすことができるが、低温プラズマを用いることによりそれら以上の価値を持った化学反応を起こすことができる。例えば、低温プラズマの半導体への応用は有名で、低温プラズマにより異方性のもつ微細な材料加工を実現している。また、蛍光灯は低温プラズマから光の部分を利用するといった応用で、光へのエネルギー変換効率を高めることで成功してきた。近年では、低温プラズマを生体医学に利用するような研究も注目されてきており、低温プラズマのもっている可能性を様々な分野の応用へと引き出してみたい。【研究テーマ】●液粒が存在する低温プラズマ●プラズマ中の窒化ガリウムのIn-situ表面モニタリング●プラズマで処理したカーボンナノチューブ(CNTs)が与えるポリマー フィルムへの影響●プラズマ診断プローブの小型化低温プラズマ、気相反応、液粒、 窒化ガリウム、CNTs独自HPキーワード相談に応じられる内容モータドライブシステムの高性能化MATSUMOTO Atsushi工学部 電気電子システム工学科講師 松本 純永久磁石同期モータの制御系設計 永久磁石同期モータ(特に、埋込磁石同期モータ)を用いたモータドライブシステムにおいて、制御の観点から高性能化を図るため、大きく分けて2つの研究を行っています。(1)センサレス制御の高性能化 このモータを高効率に駆動するためには、電力変換器であるインバータに加えて、位置センサ・電流センサが必要となります。これらのセンサを設置することはコストの増加に繋がるため、各センサをなくしても高効率駆動を実現するセンサレス制御が望まれています。本研究では、磁気飽和への対策などセンサレス制御の高性能化について研究しています。(2)トルク・速度制御系の高応答化 このモータはインバータを用いて駆動されるため、インバータの電源電圧制限(操作量飽和)を考慮した上で、運転パターンを決定する必要があります。また、インバータの非線形性(過変調領域)を利用すれば、より高応答な制御系を構築できることがわかっています。本研究では、操作量飽和を考慮し、かつ、過変調領域を積極的に利用する制御系設計法について研究しています。【研究テーマ】●埋込磁石同期モータの位置センサレス制御・電流センサレス制御●インバータ過変調領域を用いた埋込磁石同期モータの駆動領域拡大●操作量飽和を用いた高速駆動領域における電流・トルク制御性能改善永久磁石同期モータ、センサレス制御、インバータ過変調領域、磁気飽和、操作量飽和工学部工学部

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