中部大学研究紹介2023
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34キーワード相談に応じられる内容10日で現地に据え付けられたアスベスト無害化装置【上】と装置アスベスト無害化能力【左】。同じ温度においても、マイクロ波有りにおいてはアスベスト粒子数が減少する。マイクロ波による瓦礫中の有害物質迅速処理-アスベスト飛散とダイオキシン発生防止-KASHIMURA Keiichiro工学部准教授 樫村 京一郎セラミクス焼成、マイクロ波冶金、アスベスト無害化、金属焼結、高速加熱、マイクロ波製鉄 当研究室では、マイクロ波加熱により観測される新しい現象を解析し、これを用いた新しい電磁界プロセスの可能性を探索している。主に取り組んでいるのが、瓦礫の無害化・再資源化処理であり、以下の効果を確認している。(1)無公害化の処理時間低減:従来比1/3以下        (マイクロ波法: 30min)(2)プロセス見かけ温度の低下による炉壁の長寿命化        (プロセス温度: 1050℃)(3)ハイブリッド加熱により木材系廃棄物を有効利用 (処理能 アスベスト含有スレート: 80kg /時, 木材: 200kg /時)【研究テーマ】●マイクロ波により生じる熱的非平衡場の解析●金属粒子マイクロ波加熱機構解明へ向けた理論的アプローチとその検証●高速焼結・焼成に関する基礎研究(加熱理論・反応理論)●電磁界-物質相互作用(主にマイクロ波帯)マイクロ波、金属、焼結、焼成、高速、アスベスト、酸化チタン、マグネタイト、ヘマタイトキーワード相談に応じられる内容燃料電池などの電気化学デバイスに関する研究 ITO Hibiki理工学部 数理・物理サイエンス学科教授 伊藤 響SOFCやPEFCなどの燃料電池の試作、発電特性評価、データ取得や解析といった技術的なご相談に応じることができます。 SOFC(固体酸化物形燃料電池)発電は、より高効率な発電システムが構築できる新しい発電方式として期待され、家庭用コジェネレーションシステムにも採用されています。 これまでのSOFCに関する研究では、●材料の探索(燃料極の長期安定性向上、導電性金属被覆セラミック)●製造コスト試算(製造費用や原・材料費からの開発課題の抽出)●単電池や単電池接続構造の検討(燃料極支持形構造)●家庭用燃料電池システムの性能評価(一般家庭に設置)などを実施してきました。 今後は、SOFCの性能向上やSOFCの逆動作による水蒸気電解(SOEC)技術に関する研究を展開し、SOFC/SOECシステムによる必要に応じた発電と燃料精製が可能な省/創エネルギーシステムの可能性を明らかにしていきたいと考えております。 また、材料探索や電気化学的評価の技術を活用して、PEFC(固体高分子形燃料電池)や太陽電池の研究を実施していくつもりです。【研究テーマ】●SOFC構成材料の探索ならびに特性評価 ●固体高分子形燃料電池の電極材料の特性評価●色素増感太陽光発電素子に関する材料研究 固体酸化物、燃料電池、材料開発、発電特性・電気化学評価工学部理工学部

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