中部大学研究紹介2023
43/106

42キーワード相談に応じられる内容自動認識/センシング技術の産業応用に関する研究HATTORI Koosuke理工学部 宇宙航空学科准教授 服部 公央亮画像認識、三次元形状計測、統計処理に関するシステム開発光三次元計測、画像処理、精密計測、FA、予後予測 光学/画像処理/機械学習/統計を軸とした自動認識・三形状計測システムの開発に従事している。画像認識/三形状計測システムとしてパッケージ化されたシステムも存在するが、未だに適用が難しい対象や精度上の課題が数多く存在する。特にモノづくりの盛んな中部地方では、Industry 4.0の流れの中で、難しい課題への自動化・省力化の対応も求められている。このようなシステムを実現する際に、対象物のサイズ・材質・環境・タクトタイム・コストなど各種の要求仕様により、ハード面でもソフト面でも現実的に選択すべき手法が変わる。このような課題に対応すべく、金属や生体試料の画像・三次元計測とその結果に基づく認識システムに関する研究開発を、ソフトウェア・ハードウェアの両面から進めている。 また、過去の診療データを元に、統計的に患者の予後を予測するシステムや、診察を支援するシステムの研究開発も進めている。【研究テーマ】●航空機エンジンの外観検査システム●鏡面の表現形状に対するセンシングシステム●小型精密三次元形状計測システム●顔面神経麻痺患者の予後予測システム独自HPキーワード相談に応じられる内容1生体脂質の簡便分析法の開発と応用ISHIDA Yasuyuki応用生物学部 応用生物化学科教授 石田 康行生体や食品試料中の脂質分析、脂肪酸成分の組成解析、エンジニアリングプラスチックの共重合組成分析 化学反応場を利用した新規計測法の開発を通じて、生体や食品中に含まれる脂質類の精密分析を、数十μg程度のごく微量の試料を用い、かつ煩雑な試料前処理操作を一切行わずに実施できる方法論の構築を進めている。 さらに、開発した方法を活用して、健康リスク回避や環境保全に関連する応用研究も行っている。 【研究テーマ】●抗体磁性ビーズプローブ法と化学反応場分析法の連結手法による薬剤耐 性菌の迅速検出●生分解性プラスチック生産菌の迅速スクリーニング法の構築●食品中のトランス脂肪酸のワンステップ定量●1マイクロリットルのヒト血清中のEPA, DHAの高感度分析●ミジンコ中の脂質分析に基づく新規生体毒性試験法の開発●ショウジョウバエ一匹における脂肪酸組成の解析●冬虫夏草中の抗生物質コルジセピンの精密定量法の開発生体脂質、化学反応場、反応熱分解、ガスクロマトグラフィー、質量分析法理工学部応用生物学部

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る