中部大学研究紹介2023
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43キーワード相談に応じられる内容天然素材から抽出する生理活性化合物の研究    WOO Je Tae 応用生物学部 応用生物化学科教授 禹 済泰骨粗鬆症や歯周病などの骨疾患と肥満・糖尿病の予防及び改善健康食品素材の開発、抗しわ・抗たるみ及び美白剤の予防と改善機能性化粧品素材の開発天然素材から機能性食品・化粧品化合物の探索 天然物資源(微生物や生薬、食品素材)から興味深い生理活性を有する化合物を見出し骨粗鬆症や歯周病などの骨疾患、肥満、糖尿病などの生活習慣病改善の薬と機能性食品素材として開発研究を進める。見出された化合物の有効性や安全性を分子や細胞、動物レベルで検証する。 【研究テーマ】●破骨細胞培養による骨吸収抑制剤の探索●骨芽細胞培養による骨形成促進剤の探索●脂肪細胞培養による脂質代謝改善剤の探索●筋肉細胞培養による糖代謝改善剤の探索●色素細胞培養による新しい美白剤の探索●真皮線維芽細胞培養による抗しわ剤の探索●各種生薬などの天然素材から化合物の精製及び同定●天然素材エキスと天然化合物の機能性評価 (各細胞培養や疾患モデル動物を用いる)骨粗鬆症、歯周病、肥満・糖尿病、健康食品、しわ、たるみ、美白剤、機能性化粧品キーワード相談に応じられる内容機能性成分の生理作用と酵素阻害剤の創製骨の健康を目指してOHNISHI Motoko応用生物学部 応用生物化学科教授 大西 素子 ヒトの組織や臓器は多くの細胞によって作られており、これらの細胞が互いに情報をやり取りすることによって維持されています。細胞が情報を受け取ると、シグナル伝達系が稼働し、細胞の増殖、分化、死などを引き起こします。私達は細胞のシグナル伝達を制御する酵素であるプロテインホスファターゼに着目し、その活性調節物質を見出すことによって、治療薬や機能性食品の開発に役立てたいと考えています。【研究テーマ】●プロテインホスファターゼ活性調節物質の探索 ハイスループットスクリーニングシステムにより、特異的なプロテ インホスファターゼの阻害物質の探索を行っています。●Caco-2細胞を用いた腸管機能に対する化合物の作用解析 食品機能性成分や薬剤など機能性物質の小腸からの吸収機構につい て解析しています。●骨代謝に対する機能性成分の作用解析 細胞レベルおよび個体レベルで、機能性物質の骨代謝に対する作用 を解析しています。●昆虫細胞Sf21による組換えタンパク質の発現・精製 哺乳類の酵素を昆虫細胞で大量に発現、精製しています。真核細胞 で発現させているため、細菌などの原核生物と異なり、生体内に近 い酵素が得られる利点があります。生理活性物質、機能性食品、骨粗鬆症、がん独自HPプロテインホスファターゼ活性に対する評価、遺伝子組換えタンパク質の発現・精製、骨代謝に対する作用解析、動物細胞を用いた生理活性の評価応用生物学部応用生物学部

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