中部大学研究紹介2025
46/94

45独自HPキーワード相談に応じられる内容寄生・共生・病原性の分子メカニズムとその進化 社会実装分野生物学を駆使した有害生物防除・駆除法の開発へHASEGAWA Koichi応用生物学部 環境生物科学科教授長谷川 浩一線虫に関すること、害虫対策、科学教育線虫、節足動物、害虫、外来生物、生物農薬、IPM 本研究室では野外で見られる生物間関係の面白い現象を発見し、その現象の意味や進化の過程を問いながら分子遺伝学的に証明してゆくことを目指している。そこから人類の抱える諸問題の根本解決のヒントが期待できる。【主な研究テーマ】●森林感染症の解明と国際防疫 いまなお続くマツ材線虫病や新興感染症ブナ葉ぶくれ病など、森林生 態系及び産業上の国際的脅威となる森林感染症に取り組む。●動物寄生性線虫の寄生性進化および外来種問題 「寄生」は「共生」の一形態であり、宿主との間でバランスのとれた 関係性である。寄生生物が本来の宿主ではない生物の体内に入ってし まったときに「病原性」を発揮することがある。●農業病害虫、衛生害虫の生物学および生物防除法の開発 自然を改変しヒトの都合の良い環境をつくれば、有害生物が発生して しまうリスクも高くなる。生物学を駆使し、IPMにのっとった防除法・ 駆除法の開発を目指す。●生態防衛機構の基礎および応用研究 生物が様々な生活環境に適応するうえで、生態防衛機構を発達させて きた。線虫で見られる生態防衛機構の分子メカニズムを明らかにし、 ヒトの老化や疾病予防へと役立てる。キーワード相談に応じられる内容遺伝子から生態系まで網羅した生物多様性評価社会実装分野遺伝資源探索への応用MINAMI Motoyasu応用生物学部 環境生物科学科教授南 基泰動植物調査、DNA鑑定による植物由来食品素材の鑑定、薬用植物栽培 ミクロな技術の分子生物学的技術からマクロな人工衛星画像解析までを網羅的に駆使して、生物のもつ遺伝的多様性から生態系の多様性までを研究対象としています。いずれも実用性を視野に置いた生物資源探索、生物多様性に配慮したグラウンドデザインなどに産官学で取組んでいます。【研究テーマ】●薬用植物の分子系統地理学的解析及び品質評価 東アジア地域の漢方原料植物の新たな遺伝資源探索や持続可能な利用法 を解析しています。●遺伝子から生態系まで考慮した生物多様性広域評価生物多様性に配慮した土地利用計画や企業緑地創成などについて検討して います。●DNA鑑定技術による植物由来食品素材の鑑定植物加工食品などに使用されている植物由来原材料のDNA鑑定技術の開発生物多様性評価、DNA鑑定応用生物学部応用生物学部

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る