中部大学研究紹介2025
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48独自HPキーワード相談に応じられる内容 園芸作物の生産性向上のための生理学(食用サボテンの生産性向上と地域活性化)HORIBE Takanori応用生物学部 環境生物科学科准教授堀部 貴紀サボテンに関する事象全般、食用サボテンの生産・加工、サボテンの果実生産、植物工場における作物栽培、切り花の品質保持、花弁成長機構園芸作物の持つ様々な形質について、その仕組みを明らかにし、そこから新たな技術や価値を創造することを目指しています。現在は特に、春日井市の特産品であるサボテンの新しい栽培法の確立や新品種の育種を目的とした研究を行っています。また地域の生産者や事業者と協力しサボテン産業の振興を目指した活動も実施しています。そのほかにも、バラの花弁成長機構の解明や、切り花の品質・価値向上技術の開発といったテーマにも挑戦しています。【研究テーマ】●食用ウチワサボテンの生産性向上 春日井市内では現在、サボテン生産の後継者不足が深刻な課題となって います。そこで、より簡易的で収益性の高い栽培法が求められています。本研究では植物工場施設において高度に環境を制御して栽培を行い、生産 性・機能性の向上を目指します。●サボテンの組織培養および遺伝子組換え技術の開発●食用・観賞用サボテンの育種(分離育種、突然変異育種)●サボテンの食用果実生産● 花の付加価値向上技術の開発食用・観賞用サボテン、植物工場、観賞用花き生産性向上技術の開発新品種の育種遺伝子組換え技術開発キーワード相談に応じられる内容脊椎動物の染色体・ゲノムおよび性決定機構の進化MATSUBARA Kazumi応用生物学部 環境生物科学科准教授松原 和純脊椎動物全般の染色体解析、細胞培養技術、DNA解析による多様性調査、核型分析などを通じた学校教育 全ての生物は種固有のゲノムをもち、そのゲノムを構成する染色体の数、大きさ、形は種間で異なります。この様な染色体・ゲノムの多様性は、生命の長い進化の過程で獲得されてきました。また、生物には性が決まる仕組みにも多様性がみられます。我々ヒトを含む哺乳類では個体の性は遺伝的に決定されますが、脊椎動物全体に目を向けると環境により性が決まる種もいます。例えば、ワニやカメなどの爬虫類では卵の温度により性が決まります。 当研究室では脊椎動物における染色体構造やゲノムの進化過程の解明に取り組み、同時に、性決定様式の異なる種の間で性分化機構を比較解析することで、性決定様式が変遷する仕組みの解明を試みています。また、これらの研究で得られる知見を、環境変動により絶滅が危惧される種の保全にも活用したいと考えています。【研究テーマ】●近縁ヤモリ種間における性決定・性分化機構の多様性に関する比較研究●染色体構造変化が生殖隔離・種分化に及ぼす影響の解明●脊椎動物のゲノムに存在する微少染色体の起源とその機能に関する研究●単一染色体シーケンス解析を基盤とした脊椎動物におけるゲノム解析法 の確立染色体、性決定、脊椎動物、進化、分子系統応用生物学部応用生物学部

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