中部大学研究紹介2023
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52独自HPキーワード相談に応じられる内容健康機能研究による価値創造と新規食品開発TSUDA Takanori  応用生物学部 食品栄養科学科教授 津田 孝範食品の健康機能評価、機序解明、新規素材開発、ヘルスクレーム関連 など当研究室は、1) 食品の生理機能・機構を分子レベルで解明すること2) この知見をもとにして食品、サプリメント、医薬品の開発へ発展させる こと、の2つを目的としている。特徴としては、★糖尿病予防食品開発等のための機能評価、メカニズム解明★これらを基盤にした食品開発のサポートが可能★企業と信頼関係を構築し、各種共同研究の実績を持つ。 ご提供いただける素材があれば、一緒に健康機能の解明と、これを利用した食品の開発を行い、大学ではできない製品等の具現化を共同で行うことを目指している。企業側からの種々のご提案、競争的資金獲得案を歓迎いたします。【研究テーマ】●糖尿病予防食品の開発 種々のターゲット制御を目的とした多様な視点からの評価、分子レベル での機序解明から新たな食品、医薬品開発の橋渡しを行っている。 植物色素アントシアニンや黒大豆成分、カレーの黄色色素クルクミン、 プロポリス、ロイヤルゼリ-成分など多数の研究を手がけている。●成分の改変による機能性の強化、加工適性や生体内吸収性を改善した 素材開発●褐色脂肪細胞化の誘導による体脂肪蓄積抑制食品の開発糖尿病、肥満、健康機能、サプリメント、特定保健用食品キーワード相談に応じられる内容食品由来機能性化合物の創製と食薬相互作用MISHIMA Satoshi応用生物学部 食品栄養科学科教授 三島 敏天然物素材の機能性確認、製剤設計による最適化、医療分野への応用 食品の機能性特に三次機能は、健康食品分野において消費者が商品を購入する一番大きな動機付けとなっており、未病対策として大いに期待がかけられている。機能成分もさることながら、経口剤として有用な製剤設計の他、医薬品の不都合を緩和する応用もQOL向上に寄与できる観点から以下の研究を中心とする。【研究テーマ】●機能性成分の特定、及び酵素合成による産業化  主に植物起源の素材を各種薬理活性スクリーニング後、分離精製により化合物 を特定する。それら或いは類縁体を食品で許容される手法により酵素合成し、 活性相関を確認する。また、吸収性向上を狙いとして、置換基を考慮したプロ ドラッグ、糖・脂質付加による複合体も調製する。  ●活性化合物製剤の最適化 多くの化合物はそのままでは、バイオアベラビリティーが低い場合が多い。 目的とする疾患により、デリバリー製剤、ナノパーティクル製剤、浮遊製剤等 DDS的手法を用い、経口剤として最適な機能性製剤を調製する。●機能性成分の医薬品との相互作用 特に社会問題化している疾患(癌、脳神経疾患等)につき、患者QOL の向上 を目的とし副作用軽減化、相互作用に基づく医薬品使用量の低減化を目指す。食品、有効成分、病気予防、製剤設計応用生物学部応用生物学部

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