中部大学研究紹介2024
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53独自HPキーワード相談に応じられる内容栄養特性とストレス耐性能を強化した作物の分子育種社会実装分野環境変化に強い農産物の生産性向上YOSHIMURA Kazuya応用生物学部 食品栄養科学科教授 吉村 和也植物の抗酸化能とストレス対性能の評価、植物分子育種、遺伝子組換え 近年、地球規模での環境破壊により、耕地面積の減少や生育不順による作物の収量低下が深刻な問題となってきている。本研究室では、ビタミンC、ナイアシン、パントテン酸など植物が有する様々な有用分子の代謝経路、およびそれらが関わる植物の環境ストレス耐性機構を分子のレベルで明らかにし、劣悪な環境下でも生育可能で且つ優れた栄養特性を持つスーパー植物の創出を目指している。【研究テーマ】●ビタミン補酵素型の代謝制御に関する研究 ビタミン補酵素型分解酵素、Nudix hydrolaseの分子特性および生理機能の解明●活性酸素代謝と細胞内レドックス制御に関する研究 植物におけるビタミンC生合成制御機構および環境ストレスに応答した レドックス制御機構の解明●ストレスに応答した遺伝子発現制御に関する研究 選択的スプライシングによる環境ストレス応答性遺伝子の環境ストレス 応答制御機構の解明●環境ストレス耐性機構およびビタミン補酵素型代謝系を改変したスーパー 植物の創出活性酸素、ビタミンC、パントテン酸、ナイアシン、突然変異、ストレス応答独自HPキーワード相談に応じられる内容0 20 40 60 12 脂肪を内臓に貯めないための研究KODA Michiko 応用生物学部 食品栄養科学科准教授 甲田 道子肥満・生活習慣病予防および解消、スポーツ選手の食事管理(1) 生活習慣病との関連が強い内臓脂肪。愛知県某市町の中高年住民約2400名の疫学データを分析して、内臓脂肪と健康との関係や、脂肪が内臓に貯まる要因について研究しています。 「喫煙していても健康だ」と主張する人がいます。しかし、内臓脂肪の多い喫煙者では血清中性脂肪値が高いことがわかりました(図1)。   内臓に脂肪が蓄積する要因の一つは中年太りです。若い時にやせていた男性ほど太りやすく、中年期に体重が同じだけ増加したとしても内臓脂肪は貯まりやすいことがわかりました(図2)。また、中年太りに遺伝が関係していることも明らかにしました。(2)公認スポーツ栄養士の資格を生かして、スポーツ選手に栄養・食事のアドバイスをしています。【研究テーマ】●内臓脂肪と生活習慣が健康に及ぼす影響●内臓脂肪と皮下脂肪蓄積に及ぼす生活習慣の影響●スポーツ選手の食事中年者の内臓脂肪、体重変動、スポーツ栄養応用生物学部応用生物学部

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