中部大学研究紹介2023
55/106

54独自HPキーワード相談に応じられる内容0 20 40 60 12 脂肪を内臓に貯めないための研究KODA Michiko 応用生物学部 食品栄養科学科准教授 甲田 道子肥満・生活習慣病予防および解消、スポーツ選手の食事管理(1) 生活習慣病との関連が強い内臓脂肪。愛知県某市町の中高年住民約2400名の疫学データを分析して、内臓脂肪と健康との関係や、脂肪が内臓に貯まる要因について研究しています。 「喫煙していても健康だ」と主張する人がいます。しかし、内臓脂肪の多い喫煙者では血清中性脂肪値が高いことがわかりました(図1)。   内臓に脂肪が蓄積する要因の一つは中年太りです。若い時にやせていた男性ほど太りやすく、中年期に体重が同じだけ増加したとしても内臓脂肪は貯まりやすいことがわかりました(図2)。また、中年太りに遺伝が関係していることも明らかにしました。(2) 中高年になっても健康であるためには、若年時にやせ過ぎていないことが大切です。体脂肪量と筋肉量が少なくてもどのくらい必要なのか提示したいと、若年者の体型や体力のデータを蓄積しています。(3) 公認スポーツ栄養士の資格を生かして、スポーツ選手に栄養・食事のアドバイスをしています。【研究テーマ】●内臓脂肪と生活習慣が健康に及ぼす影響●内臓脂肪と皮下脂肪蓄積に及ぼす生活習慣の影響●若年者の体型、体力、食生活に関する研究●スポーツ選手の食事中年者の内臓脂肪、体重変動、若年者の体型、食生活、スポーツ栄養キーワード相談に応じられる内容食品機能性という新たな付加価値の発見TANAKA Mamoru応用生物学部 食品栄養科学科准教授 田中 守 食事は生きるために必要不可欠であるとともに、健康を維持する上で欠かすことができない。 世界各国、様々な地域で独自の食文化があり、各地域特有の食材が存在する。日常的に摂取でき、かつ地域に根付いた食材の食品機能性という新たな付加価値を見出し、“おいしさ”と“健康”の両方を追求するために日々研究に取り組んでいる。【研究テーマ】●食物依存性運動誘発アナフィラキシーに関する研究 ●食用カンナデンプンの食物アレルギー予防効果と免疫機能への影響●ウチワサボテンの免疫賦活効果●後発酵茶の食品機能性●Nigella sativa L.の食品機能性●Circium maritimum Makinoの抗アレルギー効果●牛乳カゼイン由来ペプチドの抗アレルギー効果抗アレルギー、免疫力向上、抗酸化、抗肥満、抗炎症、血圧降下作用研究デザイン様々な食品地場食材のブランド化や新しい食品の開発、食品機能性。食品の機能や食と健康に関して、管理栄養士、調理師、そして研究者の視点から対応。応用生物学部応用生物学部

元のページ  ../index.html#55

このブックを見る