中部大学研究紹介2024
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57キーワード相談に応じられる内容心血管病・認知症の先制医療 NODA Akiko生命健康科学部 生命医科学科教授 野田 明子健康管理・疾病予防を目的とした睡眠・運動指導に基づく健康長寿プログロムの開発、生体情報の遠隔モニタリング、心・脳機能に関する研究、画像診断技術、血圧変動に関する研究、健康管理と運動・スポーツ、不眠・過眠の予防、交通事故に関する研究動脈硬化、高血圧、睡眠障害、認知症、フレイル、心不全、概日リズム、運動、脳機能 社会の24時間化および超高齢化により、睡眠時間や睡眠周期の変化は、眠気や疲労感の増大・気力の減退・注意や記憶力の低下など精神機能や認知機能の低下をもたらす。さらに、睡眠不足や睡眠障害は、肥満、生活習慣病および心血管病の罹患リスクを高め、こころとからだの健康を日々リスクに曝すことになる。また、これらは、交通事故や重大な産業事故も引き起こし、経済的損失は甚大であり、社会的問題となっている。 当研究室では、先制医療および健康管理に役立つ睡眠・運動指導に基づく健康長寿プログラムの開発および遠隔監視システムの構築に関する研究を進めている。【研究テーマ】●健康寿命の延伸を目指した認知行動療法プログラムの開発●心血管病や心不全の病態生理の解明と非薬物治療に関する研究●認知症および高血圧予防に関する研究●睡眠・覚醒遠隔モニタリングに関する研究 ●精神疾患診断・治療のための臨床検査技術の開発●睡眠障害・健康管理に役立つアプリの開発●紫外線による心血管系への効果に関する研究ールルの間交によるの果・管→の→からの・リ間社会実装分野世代間交流によるまちづくりと疾病予防特許P95参照キーワード相談に応じられる内容環境ー健康ー食品バイオー医療をつなぐ健康長寿研究YAMASHITA Hitoshi生命健康科学部 生命医科学科教授 山下 均肥満、糖尿病、脂肪肝などメタボリック症候群の予防改善をめざす共同研究(化合物、食品機能の探索、検証など)環境温度、脂肪細胞、熱産生、エボジアミン、微細藻類、肥満、インスリン抵抗性、健康長寿 世界的に進行する地球温暖化により日本においても気温の上昇が年々進みつつある。環境温度の上昇はエネルギー代謝などの生理機能や疾患に対する抵抗性に大きく影響する。エネルギー代謝や体温調節に重要な役割を果たす褐色脂肪の機能は加齢とともに減弱していくが、温暖環境下ではその機能低下は加速し肥満やメタボ発症の要因となる。 我々が褐色脂肪の研究を通して蓄積した知識と技術は、肥満やメタボの予防改善のための医薬品や食品開発に資するものであり、実際に可食性天然素材の開発研究に活用されている。また、褐色脂肪やベージュ脂肪の分化誘導に係る新規内分泌因子CREG1を見出し、その生理機能の解明と抗肥満、メタボ予防への応用をめざした研究を進めている。【研究テーマ】●高温環境が生活習慣病の発症と病態進展に及ぼす影響の研究 高温環境における体温上昇がメタボや認知症に与える影響について 明らかにし、それらの予防法開発につなげることを目指している。●CREG1の生理的役割とメタボ予防改善作用の解明 CREG1の作用機序や肥満・糖尿病に対する作用について病態モデル マウスなどを用いて研究を進めている。●微細藻類の抗肥満/インスリン抵抗性改善作用に関する研究 可食性微細藻類の脂肪細胞増殖や分化に対する効果や抗肥満作用 などについて研究を進めている。●研究業績などは下記のURLを御覧ください。 https://www.chubu.ac.jp/about/faculty/prole/00c58411b9436c 50b3506ad5466a895e79d608cb.html!"#$%&'(#$)*+,"#$!"#$%'()*+,!"#$"-./012345678234569:;<=>*?@-./01AB.C*DE!"#$%!"FG$HFIJKLM*NOPQRS!"#!!"$!#%!!"$TUIJ*VUIJW#$&XYZ4[\]!"#$%&'()*+%&'&&%(,-./-.*./*.!"#$01'%&'2)^_`a生命健康科学部生命健康科学部
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