中部大学研究紹介2023
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61独自HPキーワード相談に応じられる内容「ひこうき」のエクササイズ出産前後の女性のメンタルヘルスに関する研究YOKOTE Naomi 生命健康科学部 保健看護学科准教授 横手 直美帝王切開分娩に関する医療製材や関連製品の開発、冊子等の監修協力マタニティ/ベビーに関する教育やエクササイズ・プログラムの監修協力帝王切開分娩、情報提供、メンタルケア、母子のエクササイズ、産後うつ病 日本では妊婦の10人に1人が緊急帝王切開で子どもを出産しているが、 母親に対する出産前準備教育やメンタルケアの不足が課題であるため、PEACEプログラムを開発した。「お産の『もしも』に備えよう」と称したブックレットと動画教材を制作し、周産期センター・総合病院の産科・産科クリニックで、分娩時のトラウマを予防し、妊婦の適応力を高めるための介入研究を実施している。同プログラムを一般の妊婦向けアプリにも実装するとともに、出産施設や行政での教材活用のサポートを行い、普及を目指している。 産後うつ予防の研究として、乳児の健やかな成長発達を促し、母親のストレスや育児不安を低減させるために、母子の運動と育児教育を融合した「子育てセミナー」を本学で開催している。コロナ禍ではオンライン開催への変更に伴い、教材動画を開発して効果を検証している。 そのほか、妊娠期の共働きカップルや帝王切開分娩のカップルへの出産準備教育の充実に向けて、公益社団法人愛知県助産師会、NPO法人ファザーリング・ジャパン、NPO法人フィット・フォー・マザー・ジャパンと共同研究や教材編集協力を行っている。【研究テーマ】●緊急帝王切開時の妊婦の適応力を高める出産準備教育●母子の運動と育児教育による産後うつ病の予防●妊婦・褥婦へのショート・エクササイズの活用 (左の写真は参加者の承諾を得て掲載)動画教材制作のようす教材用ブックレット(表紙)キーワード相談に応じられる内容高齢者と若年者の下肢運動制御機能の相違について0102030405060701163146617691106121136151166181196211226241256高齢者0102030405060701163146617691106121136151166181196211226241256若年者1分4分3分2分0分5分1分4分3分2分0分5分45rpm*55rpm65rpm55rpm45rpm45rpm55rpm65rpm55rpm45rpm合致に要する時間(rpm)(rpm)rpm*=回転/分変更指示遅れ自転車エルゴメータによる新しい運動療法の開発 TSUSHIMA Akira生命健康科学部 理学療法学科教授 對馬 明運動による中高年の健康づくり、特に自転車エルゴメータによる新しい運動療法の開発 適度な運動は体の防御因子を付加し、疾病の感受性を低下させる。自転車運動による高齢者のQOL向上と高リスク群(疾病を発生しやすい群)に対する運動処方および健康づくりについて研究を行っている。【研究テーマ】●自転車運動による高齢者の歩行機能改善効果 自転車エルゴメータによる運動は、有酸素運動や主運動のウォーミング アップを目的として行われるが、実施方法を工夫することで使用目的は 拡大する。高齢者に適度な強度と時間で自転車運動(ウォーミングアップ) を実施させると、運動後には歩行機能が改善する。しかし、対象が虚弱 である場合は疲労というマイナス効果が生じる。そこで、指示するペダル 回転数に合致させる軽負荷・短時間の自転車運動を行わせると、運動後に 歩行機能の改善効果が認められる。運動前後のさまざまな生体情報の比較 から、その理由を解明しようと試みている。●高リスク群への効果的運動指導法開発 地域の高リスク群に対して、行動変容を含めた効果的な運動処方とその 提供方法についてのシステムづくりを目指している。自転車エルゴメータ、健康増進、歩行機能生命健康科学部生命健康科学部

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