中部大学研究紹介2023
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64独自HPキーワード相談に応じられる内容心電図診断とその応用・ストレスセンサーの開発HIRATE Yuichi生命健康科学部 臨床工学科教授 平手 裕市ストレスセンサーの開発、ストレスフリー環境に関する研究、レジリエンスを高める生活習慣に関する研究、循環器疾患の診断と治療、生命維持管理装置に関する研究 複雑化する社会環境の中で、“ストレス”が肉体的・精神的障害因子として注目されている。 生体に発生するストレス反応やその原因となるストレッサーに関する研究は長く続いているが、未だに有効な解決策が得られていない。当研究室では、臨床現場で得た経験に基づき、生体に発生したストレスの大きさや質を客観的に評価できるセンサーの開発を通して、ストレスへ適切に対応する手段やストレスに対抗する強いレジリエンスを獲得する手段を探求することを目的としている。(図は、多種多様なストレスの結果として生体に起こる反応の共通性に基づいて、ある種のストレスに対抗するレジリエンスを獲得した個体が別のストレスにも強くなる実験的事実を示している)【研究テーマ】●心拍変動周波数解析による自律神経反応の評価 人工透析治療などの特殊な条件下で得られた心電図情報から、心拍変動 の周波数成分をスペクトル解析し、自律神経の反応強度を推定する。 ●心臓血管外科領域における臨床研究●心電図診断の臨床的有用性ストレス、レジリエンス、センサー、心電図、循環器医療http://www.nco-ecg.com/ 主催する心電図講習会のURLhttps://researchmap.jp/y-hirate リサーチマップ独自HPキーワード相談に応じられる内容移動平均に基づいてセンサデータをパターン化し、パターンの条件付き出現確率がしきい値より小さいものを異常として検知します。写真:試作した人工心肺装置用スマートアラームモニタ警告灯本体センサデータにおける異常検知に関する研究-人工心肺装置用スマートアラームの開発-MATSUI Tohgoroh生命健康科学部 臨床工学科 工学部 情報工学科 兼任教授 松井 藤五郎時系列データの分析、センサデータやログデータにおける異常検知、テキストデータの分析 センサデータやログデータに対して、異常を検知する研究を行っています。これまでに、この技術を用いて人工心肺装置用のスマートアラームを試作しました。 人工心肺装置は、心臓手術において心臓を停止させておく間、心臓と肺の機能を代替する装置です。本研究では、人工心肺装置の操作する臨床工学技士に多くの経験が必要とされていることに着目し、心臓手術の経験から得られる暗黙知をルール化することによって、人工心肺装置の異常を検知し、経験の少ない臨床工学技士であっても人工心肺装置を安全に操作できるようにすることを目指しています。【研究テーマ】●センサデータの分析と異常検知●金融時系列データの分析と市場予測●金融テキストデータの分析と市場予測●業務データの分析と予測データマイニング、機械学習、異常検知生命健康科学部生命健康科学部

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