中部大学研究紹介2023
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70独自HPキーワード相談に応じられる内容SDGs・超スマート社会と国際標準化        ITO Kayo経営情報学部 経営総合学科准教授 伊藤 佳世SDGsとイノベーション、総合計画とSDGs、超スマート社会 産業構造やビジネスモデルが変化する中、持続可能な開発目標(SDGs)、Society5.0(超スマート社会)の分野にいかに貢献するかは企業経営において重要な課題です。これらの分野でビジネス機会を見出し、成長する上で、ビジネスにおける国際標準化(ルール形成)に焦点をあて、以下の研究を行っています。●標準化戦略:国際標準化と産業政策について研究しています。●標準化人材育成:ISOやIECの経験を踏まえ、国際標準化に理解のある 経営者の育成をめざし、「標準を使う・作る・教える」という標準化教育 を実施しています。http://www3.chubu.ac.jp/faculty/ito_kayo/【研究テーマ】●ビジネスにおけるSDGsとルール形成●環境マネジメント及び関連分野の標準化教育●国際標準化事案の評価●気候変動対策と事業継続マネジメントに関する標準化SDGs、超スマート社会、国際標準化、産業政策、気候変動対策キーワード相談に応じられる内容“公共とは何か” あるべき社会を考えるチャールズ・テイラーの公共論の研究UMEKAWA Yoshiko経営情報学部 経営総合学科准教授 梅川 佳子新自由主義と公共論の関係、現代国家と公共社会アジアにおける公共圏 現代社会においては、欧米のみならずアジアでも、複数の文化の間で緊張関係が発生しており、国家内的な対立や、国家間の対立が生じています。特に、諸国家間の適切な関係と政治的な安定をいかに確立するかという課題が大きな問題になっています。そこで、新たな政治共同体のあり方を探究してきたチャールズ・テイラーの哲学が注目されています。現代日本においても、テイラーの著作の邦訳が出版されつつあり、テイラー研究の重要性が認識され始めています。 しかし、テイラーの諸著作が難解なこともあり、彼の政治哲学を包括的に明らかにしようとする本格的な研究は、日本においては、まだ着手されたばかりです。そうした中で、私の研究は、欧米でもまだ解明されていないテイラー青年期の公共論(共同体・国家論)を解明しています。この研究は、今後のテイラー研究に対して貢献をしていくだけでなく、現代の国家内外の危機に対応する方策をさぐることにもなります。 現在は、彼の公共論についての研究を基礎として、公共論と新自由主義の関係、アジアにおける公共論の研究、グローバルな共同体における多文化主義の研究、現代の公共社会における女性の役割の研究へと視野を広げています。【研究テーマ】●テイラーの共同体論を読み解き、現代国家の内外の危機を打開する方策 をさぐる●新自由主義と公共論の関係●カナダにおけるデモクラシーと連邦制政治哲学、公共哲学、カナダ政治、チャールズ・テイラー経営情報学部経営情報学部

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