中部大学研究紹介2025
73/94

72キーワード相談に応じられる内容陸ストレッチ小中学生リズムシンクロプログラム成人~高齢者水中運動陸での音楽合わせ水中運動継続における認知・身体・心理的要因の研究社会実装分野認知症予防運動プログラムの提供と実践MATSUMURA Ayako創造的リベラルアーツセンター准教授松村 亜矢子認知症予防・転倒予防運動、精神機能向上プログラム小学生~高齢者までの水中運動プログラム、運動を継続するためのプログラムデザイン 水の中での運動は抵抗、浮力、水圧、水温といった水の特性を利用することにより少しの運動量でもエネルギーを消費できることや、心肺機能の強化、膝痛・腰痛の軽減など利点が多い。しかし、実際の実施率・継続率は高いとは言えない。運動を継続するのに必要な心理的要因の1つとして運動を「楽しむ」ことがあげられる。この要素を取り入れたシンクロの様々な動きを使用する水中運動プログラムを開発し、認知・身体機能の向上のみならず、楽しく実施できるプログラムとして小学生~高齢者まで教室・イベントを通して提供している。このプログラムは対象に合わせて音楽・振付を構成するため泳げない人や水に恐怖感のある人でも実施でき、どの対象にも対応できるのが特徴であり、このプログラムに対する各機能効果や継続意欲、楽しみ度合い、自信、達成感などの効果を検証している。【研究テーマ】●リズムシンクロプログラム(水中運動)の開発●高齢者におけるシンクロプログラムが継続意欲に与える効果●リズムシンクロエクササイズが高齢者の認知・身体・心理機能に与える効果●運動プログラムのデザイン (左の写真は参加者の承諾を得て掲載)水中運動、運動継続、リズムシンクロ、運動プログラムのデザインキーワード相談に応じられる内容オランダにおける「教育の自由」の理論と実践の研究SAWADA Hiroyuki教職課程センター准教授澤田 裕之就学制度、通学区域制度、区域外就学、フリースクール「学びたい時に、学びたい場所で、学びたいことを学ぶためにはどうすればよいのか?」今日、不登校の児童生徒や虐待を受け、その環境から逃避せざるを得ない状況にある子どもも少なくない。また、経済的理由から志望する学校への入学が叶わず、不本意入学をせざるを得ない子どもや親も多く存在している。現行の教育制度下において、「学びたくとも学べない」子どもたちの「学ぶべき権利」は必ずしも保障されているとは言い難い。 一方、オランダでは「教育の自由(Vrijheid van onderwijs)」を謳う憲法第23条が1917年以降、憲法の教育条項として位置づけられてきた。このため「学校設置の自由」「教育組織の自由」「教育方針・信条の自由」も保障され、且つ公立及び私立学校の財政平等の原則を明記していることから、公教育に占める私学の割合は7割におよび、現在も多種多様な学校が設置されている。 これまで、この教育制度理念を構築してきたオランダを研究フィールドに設定し、公教育における私学の在り方や子どもの学ぶ権利保障について制度 研究を行っている。【研究テーマ】●オランダの教育費国庫負担制度に関する研究●オランダにおけるオルタナティブ教育の意義と課題●オランダとドイツの学校選択の自由―財政平等と質保障―の研究学校、私学、学習権、学校選択、オルタナティブ教育、フリースクール図1 オランダ憲法第23条2項、7項及び8項訳図2 オランダの教育体系•研究所・センター等研究所・センター等

元のページ  ../index.html#73

このブックを見る