中部大学研究紹介2024
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75キーワード相談に応じられる内容ポルトガル・リスボン・アジュダ図書館所蔵『日本小文典』(1620)。宣教師ジョアン・ロドリゲスが記した日本語文法書。いろはうたの記載があり、日本語学習に利用していたことが分かる。キリシタン文献を用いた日本語史研究 社会実装分野日本語学習、日本語教育への対応を考えている団体CHIBA Takashi准教授 千葉 軒士日本語学、日本語史、キリシタン語学、活字印刷史キリシタン語学、キリシタン版、印刷史創造的リベラルアーツセンター現代教育学部 兼任 1549年のフランシスコ・ザビエル来日から、徳川家康の禁教令の出る1612-1614年までの約半世紀の間、イエズス会の宣教師たちは布教活動に必要な日本語学習をするための様々な書物を作成した。これらの「キリシタン文献」に対する理解を深め、主に当時の日本語の実態を読み解く研究を行っている。 この資料に表れる日本語に対する記述からは、日本語母語話者が看過してしまったであろう当時の日本語の変化や実態を読み取ることが出来る。ここから、日本語の歴史はもちろんのこと、さらには外国人がどのように日本語を捉え、学習してきたかという観点から日本語教育史にも新たな知見を与えることが可能である。このグローバル化の時代において、現代の外国人の日本語習得についても寄与できよう。また、辞書等他国の言語を自国の人にわかるように表現する必要のあるものを通して、そこに表れる彼らの有する文化と日本の文化の相違点や共通点などを探ることも可能であると考えている。【研究テーマ】●日本語研究史(主にローマ字表記)●キリシタン語学研究●キリシタン版・印刷史●辞書史キーワード相談に応じられる内容陸ストレッチ小中学生リズムシンクロプログラム成人~高齢者水中運動陸での音楽合わせ水中運動継続における認知・身体・心理的要因の研究社会実装分野認知症予防運動プログラムの提供と実践MATSUMURA Ayako創造的リベラルアーツセンター准教授 松村 亜矢子認知症予防・転倒予防運動、精神機能向上プログラム小学生~高齢者までの水中運動プログラム、運動を継続するためのプログラムデザイン 水の中での運動は抵抗、浮力、水圧、水温といった水の特性を利用することにより少しの運動量でもエネルギーを消費できることや、心肺機能の強化、膝痛・腰痛の軽減など利点が多い。しかし、実際の実施率・継続率は高いとは言えない。運動を継続するのに必要な心理的要因の1つとして運動を「楽しむ」ことがあげられる。この要素を取り入れたシンクロの様々な動きを使用する水中運動プログラムを開発し、認知・身体機能の向上のみならず、楽しく実施できるプログラムとして小学生~高齢者まで教室・イベントを通して提供している。このプログラムは対象に合わせて音楽・振付を構成するため泳げない人や水に恐怖感のある人でも実施でき、どの対象にも対応できるのが特徴であり、このプログラムに対する各機能効果や継続意欲、楽しみ度合い、自信、達成感などの効果を検証している。【研究テーマ】●リズムシンクロプログラム(水中運動)の開発●高齢者におけるシンクロプログラムが継続意欲に与える効果●リズムシンクロエクササイズが高齢者の認知・身体・心理機能に与える効果●運動プログラムのデザイン (左の写真は参加者の承諾を得て掲載)水中運動、運動継続、リズムシンクロ、運動プログラムのデザイン研究所・センター等研究所・センター等

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