中部大学研究紹介2023
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75キーワード相談に応じられる内容学習者同士の協同・協調を活かした英語教育KATO Yoshitaka人間力創成教育院 語学教育プログラム准教授 加藤 由崇英語学習・英語指導に関する悩み、学習者同士の学び合いを活かした指導 近年、日本の教育界では、能動的な学修を意味する「アクティブラーニング」が注目を集めている。外国語教育学の研究でも、教室における外国語習得のためには、教師と学習者だけでなく、学習者同士の相互行為の質を高めることの重要性が指摘されている。では、実際の指導では、具体的にどのような方針・方法で授業を設計し、実施すれば良いのだろうか。 当研究室では、このような外国語(特に英語)教師の疑問に応えるべく、学習者同士の協同(cooperation)と協調(collaboration)を活かした言語教育に関する理論的・実践的研究を行っている。具体的には、ペア・グループ学習を有効活用するための2つの中心的なアプローチである「協同学習(cooperative learning)」と「協調学習(collaborative learning)」を軸に、学習者同士の学び合いの効果を高める具体的な指導方針の提案、教材・タスクの開発、及びそれらの効果検証を進めている。【研究テーマ】●学習者同士の協同・協調を活かした英語教育●学術目的の英語(English for Academic Purposes)●産出技能(speaking, writing)の育成●タスクを活用した言語教育●意味を重視した文法指導英語教育、協同学習、協調学習、学術目的の英語、産出技能、タスクキーワード相談に応じられる内容陸ストレッチ小中学生リズムシンクロプログラム成人~高齢者水中運動陸での音楽合わせ水中運動継続における認知・身体・心理的要因の研究MATSUMURA Ayako人間力創成教育院健康とスポーツ教育プログラム准教授 松村 亜矢子認知症予防・転倒予防運動、精神機能向上プログラム小学生~高齢者までの水中運動プログラム、運動を継続するためのプログラムデザイン 水の中での運動は抵抗、浮力、水圧、水温といった水の特性を利用することにより少しの運動量でもエネルギーを消費できることや、心肺機能の強化、膝痛・腰痛の軽減など利点が多い。しかし、実際の実施率・継続率は高いとは言えない。運動を継続するのに必要な心理的要因の1つとして運動を「楽しむ」ことがあげられる。この要素を取り入れたシンクロの様々な動きを使用する水中運動プログラムを開発し、認知・身体機能の向上のみならず、楽しく実施できるプログラムとして小学生~高齢者まで教室・イベントを通して提供している。このプログラムは対象に合わせて音楽・振付を構成するため泳げない人や水に恐怖感のある人でも実施でき、どの対象にも対応できるのが特徴であり、このプログラムに対する各機能効果や継続意欲、楽しみ度合い、自信、達成感などの効果を検証している。【研究テーマ】●リズムシンクロプログラム(水中運動)の開発●高齢者におけるシンクロプログラムが継続意欲に与える効果●リズムシンクロエクササイズが高齢者の認知・身体・心理機能に与える効果●運動プログラムのデザイン (左の写真は参加者の承諾を得て掲載)水中運動、運動継続、リズムシンクロ、運動プログラムのデザイン研究所・センター等研究所・センター等

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