中部大学研究紹介2023
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80キーワード相談に応じられる内容画像解析技術を用いた移動経路の予測HIRAKAWA Tsubasa講師 平川 翼画像認識、動画像解析 自動運転やロボット制御において周囲の人物の動きを把握し予測することは、事故の防止に重要な技術であり、自律システムが実社会において人間と協調して動作するために必要な情報である。 カメラで撮影された動画像中に存在する歩行者や自動車等の動きを解析して、対象が移動するであろう経路を予測する。移動経路の予測が可能となることで、自動運転車両や自律的に行動するロボットの移動経路を適切に決定することも可能となる。また,経路予測技術を応用することで、人間以外の生物の行動を決める要因を解析する研究を進めている。 【研究テーマ】●動画像を用いた人物の経路予測●自動運転車両やロボット等の自律制御システムの移動経路の決定【その他の研究テーマ】●逆強化学習を用いた海鳥の移動メカニズム解析に関する研究 対象である海鳥の移動経路を予測するための「学習」の過程で得られた 情報を活用することで、どのような情報が行動を決定する要因であるか を解析する。深層学習、強化学習、経路予測AI数理データサイエンスセンター独自HPキーワード相談に応じられる内容新規ゲノム編集技術の開発と臨床応用の基盤構築IWATA Satoru  実験動物教育研究センター生命健康科学部 兼任, 応用生物学部 兼任AI数理データサイエンスセンター 兼任講師 岩田 悟ゲノム編集技術の立ち上げ、疾患モデル動物の作製、マウスの胚操作ゲノム編集、染色体異常、遺伝子治療 ゲノム編集とは、ゲノム上の任意の遺伝子を自在に改変できる技術です。例えば、標的遺伝子の破壊や疾患の原因となる遺伝子異常の修復などが可能です。 当施設では、染色体レベルでの新しいゲノム編集法の開発、染色体疾患モデル動物の解析を行っています。 これらの研究を推進することで、がんや先天性疾患の原因となる染色体異常を修復する医療への応用、疾患の原因究明を目指しています。 【研究テーマ】●染色体レベルでの高精度なゲノム編集法の開発●染色体疾患モデルマウスの解析●遺伝子異常の高精度な修復を目指したゲノム編集技術の開発 ゲノム編集は、簡便で高効率、低コストの電気穿孔法により行います(左図)。DNA切断酵素であるCas9と標的DNAを認識するgRNAを電気的に受精卵に導入することでゲノム編集マウスが簡単に作製できます。研究所・センター等研究所・センター等

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