中部大学研究紹介2024
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81特許独自HPP95参照キーワード相談に応じられる内容COOHNH2COOHNH2COOHH2N社会実装分野ペプチド創薬革新的ペプチド合成YAMAMOTO Hisashi卓越教授 山本 尚ペプチドの合成、創薬設計、ハイブリッドマテリアルTwo by Two 法、基質支配反応、触媒、ペプチドの収束型合成 半世紀昔のメリフィールドのペプチド合成は、その独創性から世界を驚かせノーベル賞に輝いた。基本は、不溶性の高分子の活用とカルボン酸活性化剤の組み合わせである。その後半世紀、この技術は様々な持続的イノベーションによりゆっくりと発展してきた。しかし、この手法での合成ペプチドは高価格である。合成が収束的でなく直線的合成である事、ラセミ化異性体と欠落アミノ酸ペプチドの除去精製に時間と莫大な費用が必要なことが挙げられている。●アミド基からアミド基に変換できる反応を発見した。この反応を用いて、 ペプチドからペプチドに変換することに成功した。この新しいTwo by Two  手法で初めて本当のペプチド合成が実現した。●生成するペプチドの親油性(疎水性)を飛躍的に向上させなければなら ない。この目標に向けて、この問題の最終的な解決を目指しスーパー・ シリル基を採用した。● n+l+l+m の4成分合成(n-ペプチド、アミノ酸、アミノ酸、m-ペプチ ド)に成功した。30ペプチド以上の長鎖ペプチドはこの手法がなけれ ば成功は難しい。 ペプチドはアミノ酸だけから構成できるので、「レゴ」のようにできる化合物数は有限である。私どもは、世界で初めての「論理的ペプチド創薬設計戦略」を提供する。ペプチド研究センターキーワード相談に応じられる内容STEAM教育:研究アウトリーチ:Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics等の各教科での学習を実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育研究内容や研究成果を一般・社会に向けてわかりやすく伝える活動STEAM教育推進と研究アウトリーチの教育活用-高大連携による探究学習・課題研究の指導法開発- INOUE Noriyuki超伝導・持続可能エネルギー研究センター教授 井上徳之高等学校におけるSTEAM教育・課題研究等の指導法・カリキュラム開発、大学・研究機関における高等学校等への研究アウトリーチの手法開発 研究アウトリーチを学校教育に活用する手法開発を研究してきており、特に「STEAM教育としての課題研究の指導法とカリキュラム構築の手法開発」(科研費)については高等学校および大学・研究機関等との共同研究を推進している。これまで研究開発学校( SSH)などと連携してきた成果を、一般校でも実施できるようにする段階を迎えている。 Society5.0に向けた人材育成では「人間の強み」が重要となり、技術革新の中で、文理分断からの脱却・文理両方を学ぶ高大接続改革が検討されている。新学習指導要領では探究的な学習が重視されるが、課題研究の指導法や、地域との協働による実施手法などについて、モデルケース開発とノウハウの普及展開が求められている。 これまで、研究者などによる出前授業をシリーズ学習(ユニット)として規格化し、その組み合わせで年間カリキュラムを構成する手法を開発している。授業から課外活動に発展させ、研究室での見学や実験・実習、科学合宿、合同発表会や学会主催「高校生シンポジウム」などをコーディネートしてきている。 【研究テーマ】●Society 5.0に向けた人材育成、 STEAM教育、 ESD/ SDGs●課題研究・探究的な学びの指導法の研究開発●科学教育連携ネットワーク構築、高大連携、学校と地域との協働●研究アウトリーチの教育活用、科学コミュニケーション新学習指導要領、STEAM教育、研究アウトリーチ、高大連携、科学コミュニケーション研究所・センター等研究所・センター等

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