信頼70号
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「中部大学ボランティア・NPOセンター」に所属し、子どもからお年寄りまで幅広い世代の方との交流を経験してきました。この経験を通して、働くなら人の人生すべてに携わる職種に就きたいと考え、自分が目指すべき道は公務員だと思うようになりました。公務員試験の勉強を始めたのは3年生の秋。少し遅めのスタートにより、数的処理の問題には苦戦しました。また、公務員試験は科目数が多く出題範囲も多岐にわたるため、自分のできる箇所とできない箇所を把握し、できない問題を1問でも多くできるようにコツコツと勉強を進めました。そうして身についたのは、忍耐力と集中力。わからない問題に遭遇したときに、すぐに諦めて次の問題に進むのではなく解説を何度も熟読し、「なぜこうなるのか」を考えるように心がけました。筆記試験を突破するための学力はもちろん必要ですが、公務員は住民の目線に立った接し方が求められるため、それ以上にコミュニケーション能力や傾聴力も大切です。まだ道半ばですが、目標は相手が何を求めているのかをきちんと把握できる行政職。今後、最終面接を控えているため、笑顔を忘れず、また、市が発行する総合計画の重点項目を把握するなど、今できることに努めます。1年次に日商簿記検定3級を取得しました。当時は簿記がどんな資格かよく知りませんでしたが、今では損益計算書や貸借対照表も読めるようになりました。最初の受験のときは、過去問で合格点に達していたのですが本番の試験で失敗。その後、簿記を学ぶゼミに所属し、暗記に注力する勉強をやめ、理屈で答えを導く方法を先生から教わり、再受験して合格することができました。現在は、次のステップとして2級取得に向けて勉強中です。3級は商業簿記の基礎ですが、2級は内容も複雑で、新たに工業簿記の分野も加わるため難易度も断然アップ。しかし、学内で受講可能な講座や、わからないことがあればすぐに質問ができる専門の先生がいるため対策ができています。部活動やアルバイトとの両立は大変ですが、通学や移動などの隙間時間や寝る前に短時間でも問題に触れることで勉強する習慣が身につきました。資格取得という目標を決めたことが継続力の会得につながったと思います。現在の簿記検定はネット試験の場合、ほぼ毎日受験が可能です。そのためいつ受験するかを決めるのは自らの意志。参加したい企業のインターンシップがあるため、早めに受験日を決めて2級を取得するつもりです。鈴村 優さん人文学部歴史地理学科4年夷 翼さん経営情報学部 経営総合学科3年傾聴力と笑顔で目指す人の人生に携わる仕事。学習の習慣化を意識して継続力を会得。地方公務員(行政職)日商簿記検定都道府県庁や市役所で地域住民のために働く「地方公務員」。地方公務員として採用された市町村役場職員は、各自治体の地域住民に対する行政窓口として働くこととなる。企業活動を数字の上で管理・分析するために必要不可欠な知識、簿記。2 級まで取得すれば、企業の財務諸表を読む力がつき、就職活動をする上でも大きな武器になる。ドライブや散歩に出かけること。地理学のゼミに所属していることもあり、出かけることが大好きです。最近では定番スポットにもなっていますが、四日市の工場夜景ドライブはおすすめです。身体を動かすことです。勉強をしているだけでは頭が疲れてしまうため、部活動のバドミントンにもしっかり取り組んでいます。身体を動かすと心地よい疲れによって頭がリフレッシュします。10
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