信頼70号
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小学6年生のときに友人がガラスを割ってしまい大ケガをしました。そのときに現場に駆けつけてくれた救急救命士の応急処置を行う冷静な姿に感銘を受け、多くの人の命を救う力を身につけたいと思うようになりました。救急救命士の学びで大変なのは膨大な知識の習得。特に解剖学は苦労しましたが、人体の複雑な構造を詳細に理解する能力を身につけることができ、実際の医療現場での迅速な判断と正確な処置に直結するものだと実感しました。また、学習方法として、友人と集まる勉強会方式を導入。身につけた知識を友人へアウトプットすることが、お互いの知識の補完と励まし合いにつながり、全員が成績アップという良い結果にも表れました。同じ目標に向かって努力する仲間がいることで、難しい内容も乗り越えることができ、高いモチベーションになっています。単なる知識の習得だけでなく、協力して学び合い、コミュニケーション能力を高めることは、チームで働く救急救命士としても必要不可欠なスキルです。今後は、理論だけでなく、実際の緊急事態において適切な処置を行える実践力を身につけるためにも、現場を見据えた実習に本気で取り組み、継続的な訓練と心理的な準備を整えていきます。林 竜生さん生命健康科学部 スポーツ保健医療学科2年救急の現場で多くの命を救うために。救急救命士医療の最前線で応急処置を施すのが仕事。緊急事態に迅速かつ正確に対応する能力が求められ、一瞬の判断が人の生死を左右するため、高い専門性と心理的な強さが求められる。ボウリングやカラオケなど遊ぶときはしっかり遊ぶこと。そして十分な睡眠をとることでリフレッシュ。無理に勉強を続けるのではなく、適度な休息を取ることで効率よく学習を進めています。パティシエになりたいと考えていた頃、関連する資格や職業を調べる中で、誰もが必要な食事という側面で支援を行う管理栄養士のことを知りました。授業ではまず座学で知識を身につけ、その後、実習や実験を通して実際の場面でどのような計画を立てるのか応用力を磨きます。たとえば糖尿病食などの制限食の場合、基準値が決まっているので実際に作ってみると、質素で物足りなさを感じてしまうもの。また、人ですから当然好き嫌いもありますし、数値が決まっているからと急に量を半分にすることは現実的ではありません。そうした課題に対応するのが、教科書通りには行かない現場で働くプロならではの「工夫」という柔軟性でした。福祉施設や病院での臨地実習は、管理栄養士へ直接尋ねることができる学びの宝庫です。さらに実習で感じたことは、他職種との連携の重要性でした。個々の患者さんを見ることはもちろんですが、医師や看護師、薬剤師、リハビリスタッフ等の視点からの情報を共有することが患者さんにとっても重要だと気付きました。現在の第一志望は地元の県立病院。対象の方を尊重し、その人の考えに耳を傾け、人生や背景までも踏まえて食事を提供できる管理栄養士になりたいと思っています。畠中 葵さん応用生物学部 食品栄養科学科管理栄養科学専攻4年患者さんに寄り添い、食事を楽しく、美味しく。管理栄養士病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方、健康な方一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理、栄養管理を行う。病院や給食施設、自治体など活躍の場は広い。お菓子作りです。今は趣味で作ることが多く、クッキーなどの簡単なものは、何も考えずに作業に没頭できるのでストレス発散になります。焼き上がってくると漂ってくる甘い香りが大好きです。11
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