信頼70号
13/36

「人と関わったり、人に教えたりするのが好き」、そんな自分の性格が小学校教員に向いていると思ったことが目指すきっかけでした。小学4年生からバスケットボールを始め、小中高大でキャプテンを務めると、切磋琢磨して一つの目標に向かって引っ張っていくことは、小学校の先生と似た側面があると感じるようになりました。授業では全教科を勉強し、模擬授業を通して授業づくりを学びます。模擬授業では学生が児童役ですが、教育実習では目の前に本物の児童。模擬とリアルの大きなギャップを感じるとともに準備の重要性を実感した時間でもありました。大学の講義で、通常の学級にも発達障害の子どもが増えてきていることを知り、9月には特別支援学校の教育実習に行く予定です。誰一人取り残さない教育を目指す上では、将来、通常学級を受け持つにしろ大事な学びだと思っています。勉強と部活動の両立で勉強に取り組む時間が限られるため、大切なのは計画を立てて物事を進めること。今の目標はまずは2つの免許の取得。将来は、児童一人ひとりに合った指導や教育、そして、誰もが気持ちよく過ごすことができ、学校が自分の居場所になるような学級づくりができる教員になりたいと思っています。橋本 青空さん現代教育学部 現代教育学科 現代教育専攻4年誰一人取り残さない教育を目指して。小学校教諭全国の国公立、私立の小学校で児童に教える先生。文部科学省が定めた「学習指導要領」の基準に沿って授業計画を立て、教科の指導を行う。教材やテストづくり、学校行事の運営など仕事は多岐にわたる。自分にはバスケットボールがある!と思うこと。両立させるのはかなりハードですが、大好きなバスケが勉強を頑張る力になっているし、家族のサポートがあるからここまで頑張れると思っています。私たちは「自主ゼミ」の仲間です。1冊の本を教科書として、担当の範囲を自習し、輪講形式でメンバーへ講義を行っています。自主ゼミの醍醐味は、自分一人では気付けない多角的な視点を得られること。お互いの学習意欲を刺激し合い、知識を埋め合わせて学ぶことができ、知的好奇心を引き出しながら理解を深め合える楽しさが魅力です。将来、各々が研究職を目指す上で、今後の卒業研究や大学院で研究を進めたり発表したりする訓練にもなっていると思います。現在は、「ベクトル解析入門」を教科書として進行中。あくまで自主的に学ぶ場ですので、分野やテーマはメンバーの総意で決めるもの。卒業に必要な科目に沿ったテーマを扱わないといけないものでもありません。所属学科の学びに加えてプラスαで学ぶ大変さはありますが、こうして続けられているのは、メンバーに恵まれたから。半端な気持ちで取り組むことなく、講義の質を保ち、鋭い質問ができているのは、仲間の適度な熱意とモチベーションのおかげだと思います。学びは地味で地道な積み重ねですが、研究職に就いた先でもそれは同じこと。この先も、科学を通じて社会に貢献できる研究職を目指して、主体的に学ぶ姿勢を貫き通していきます。馬場 康輔さん(後列左)理工学部 数理・物理サイエンス学科2年横山 泰斗さん(後列右)理工学部 数理・物理サイエンス学科2年堀田 健斗さん(前列左)理工学部 数理・物理サイエンス学科2年小川 尚真さん(前列右)理工学部 数理・物理サイエンス学科2年知的好奇心を刺激して学び合う。研究職大学や公的機関、民間企業などでさまざまな研究に従事する仕事。「基礎研究」と「応用研究」に分けられ、どの段階の研究をするかで仕事の進め方は異なる。探究心や粘り強さが不可欠。12

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る