信頼70号
15/36

文理医教融合のワンキャンパスだからこそ可能な「学部横断の学び」は、中部大学の特色の一つです。ここでは、文理、学部の枠を越えて授業を開講している先生を紹介します。Q.学生時代にハマっていたことは?飛行機や船、オートバイなどの乗り物を見るのが好きでした。今も変わらず好きで、一眼カメラだけでなく、あえてスマホカメラをマニュアルで工夫して撮るのも好きです。下の鯉の写真も私が撮影しました。Q.中部大学内で好きな場所は?自然豊かな場所はたくさんありますが、研究室が入る30号館横の鯉が泳ぐ潜龍池です。すぐそばにはスターバックスやキッチンカーも出店しており、憩いの場になっています。Q.いま保護者の皆様へ伝えたいことは?現在、中部大学の日本酒「白亞」で用いたフヨウの花の酵母を使用してワインを開発中です。完成まで今しばらくお待ちください。先生を知る3つの質問「持続学のすすめ」は教養科目で、さまざまな学部の教員によるオムニバス形式で行います。私の担当回は、環境対策や私たちの生活に役立つ「微生物」がテーマ。たとえばカビが存在しなければ和食が成り立たないこと、微生物の知識を応用した次世代燃料やプラスチックなどについて話しています。持続可能な社会の目標達成に向けて、手段や背景は多種多様であることを理解することが狙いですが、この授業はもともと2009年度に文部科学省のプログラムに採択されて始まりました。今は本学の特色でもある特別課題教育科目の一つであり、最大の特長は、教養科目でありながら、現役の研究者である教員が教えていることです。そのため、まだ世の中に発表されていないような貴重な話が聞けることもあるのが魅力です。担当科目、「持続学のすすめ」について教えてください。文系学生にとっては専門外のため身につけるまでは難しいかもしれませんが、間違いなく視野は広がるでしょう。たとえば、別の科目で、「微生物学Ⅰ・Ⅱ」を担当しており、Ⅰでは微生物の分類や構造などの基本的な知識を学べます。菌の名称の羅列では興味が湧きませんから、人間にとって良い菌か悪い菌かなどの身近な関わりを、エピソードを交えながら話します。また、Ⅱでは醸造、抗生物質などの医薬品や食品添加物の製造など、微生物の産業利用がメイン。中でも、微生物が作る調味料の話題になるとよく知られた企業名が出てくるため、学生の関心度は高くなります。消費者へ販売するBtoC企業に目が行きがちですが、そうした企業と取引のある原料メーカーやサービス企業は、業界を陰で支える優良企業です。受講した学生は、そうした視点で社会や企業を見られるようになり、就職にもつながっています。学生はどんな力が身につきますか? かなまさ しん金政 真准教授大阪府生まれ。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科博士後期課程修了後、東京工業大学、静岡大学を経て、2007年に中部大学へ。 専門分野 応用微生物学、分子生物学 担当科目 持続学のすすめ、微生物学Ⅰ・Ⅱほか応用生物学部 環境生物科学科せんりゅうち14

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る