信頼71号
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 浜松の農家育ちで、機械系の企業が多い土地柄もあり、農機具やオートバイが身近にありました。しかし、高校の生物の先生の楽しい授業のおかげで私の興味の先は生き物でした。工学系ではありませんでしたが、学長が農学の専門であったこと、また、公害が社会問題化していた時代でしたので、微生物の力で工場排水を浄化するような仕事にも関心があり、名古屋大学農学部へ入学しました。一方、部活動は中学で吹奏楽部に入りコルネットを、高校ではホルンを吹いていましたから、大学でも続けて…と思われそうですが、学生は体が資本だと思い立ち、入部したのは陸上部。すると、先輩が「お前は今日から駅伝の選手になれ」と言うんです。なれるわけありません(笑)。それでも練習で 学長インタビュー前島正義先生に 聞きました2025年春に前島正義先生が学長に就任されて約2カ月が経ちました。今号の特別企画第1弾は、先生へインタビューを行い、先生の学生時代のエピソードをはじめ学生や大学教育への思い、プライベートなことも伺いました。取材撮影日:2025年5月27日大学としての使命、役割とは何か中部大学 学長 まえしま まさよし前島 正義特別企画1Profile1954(昭和29)年静岡県浜松市生まれ。1976(昭和51)年名古屋大学農学部農芸化学科卒業。1981(昭和56)年名古屋大学大学院農学研究科農芸化学専攻博士課程修了。農学博士(名古屋大学)。専門は生化学、分子細胞生物学、植物生理学。名古屋大学農学部助手、北海道大学低温科学研究所助手、北海道大学低温科学研究所助教授、名古屋大学農学部助教授、岡崎国立共同研究機構 基礎生物学研究所客員助教授(兼務)、名古屋大学大学院生命農学研究科教授、名古屋大学副総長を経て、2019(平成31)年中部大学応用生物学部教授。2023(令和5)年中部大学副学長。2025(令和7)年から現職。03

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