大学案内2024
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PICK UP TOPICS現地を歩き、人と地域に触れ合いながら調査を実施基礎演習(必修科目)の一環で、少人数グループでフィールドワークを行います。グループごとに、本学近郊の①犬山城と城下町、②博物館明治村、③野外民族博物館リトルワールドのいずれかに行き、グループおよび個人の目的に即した調査を行います。事前にグループごとに調査目的を定め、現地での計画を立てます。現地では、行かないと分からないことを見つけることが調査成功のカギをにぎります。調査で得られた成果は、後日発表して共有します。フィールドワークはどこの行き先でも、歴史学・地理学の両方の視点から自身の興味や関心を深められます。学生は、計画から現地調査、成果発表まで主体的に取り組み、楽しみながらフィールドワークの重要性を実感しています。最先端の研究・調査成果が直接学べるシンポジウムを開催年に1度、学部生、大学院生、研究者向けのシンポジウムを開催しています。学外から講師を招き、最先端の研究動向や、最近明らかになった調査成果などを学びます。研究者が熱心に議論する貴重な場であり、学生にとって大きな刺激になります。[末田 智樹研究室]歴史地理学の視点から飛騨高山の観光地域を探る2019年度から国際人間学研究所の「持続可能な観光」プロジェクトに参加しています。日本有数の国際観光都市である岐阜県高山市について、歴史地理的背景を踏まえて地域産業や商店街の現状、高山祭の持続的可能性などを明らかにするために、学生たちが現地調査を行い、その成果をシンポジウムで発表しています。有志による戦国時代の合戦調査尾張旭市の依頼を受けて、天正12年(1584)の小牧・長久手の戦いのうち、尾張旭市域で行われたと推定されている白山林の合戦について調べています。これは尾張旭市のふるさとガイド旭の方々が調査された内容を踏まえて、興味を持った歴史地理学科のメンバーが10名ほど集まり、羽柴方と織田・徳川方の両軍の進軍路や合戦の様子などをさまざまな文献史料や近世の絵図、近代の地籍図などを用いて考察しています。考察の成果はケーブルテレビの方々とともに動画を作成して放送番組にしたり、学校での教材にしたりする予定です。地域の歴史研究の調査方法や成果を分かりやすく解説し、地元の歴史を新たに見直して地域の魅力を高める活動をしています。以下の写真は、ふるさとガイド旭さんの作成による白山林の戦いの進軍推定図です。 学び研究室特色特色094

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