大学案内2025
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化学と生命情報科学を基礎として微生物、動物、植物のバイオの教育・研究を深める発酵や醸造、医薬品の開発など、私たちの生活は、さまざまな「生物機能」を利用することで豊かになってきました。応用生物化学科では、「最新化学技術」と「最新バイオ技術」を使った研究を行い、生物機能の利活用を目指すバイオのエキスパートを育てる教育・研究を行っています。化学最先端分析技術の確立と診断・治療用新規素材の開発動物分野テーラーメード医療・美容・食品に利活用する基盤的研究植物分野植物分子育種・食料生産に利活用する植物分子機能解明の基盤的研究微生物分野微生物の機能の新しい次元での利活用を目指す研究ゲノム情報科学・生命情報科学次世代シーケンサーとコンピューターを使ったゲノム解析学び[岩崎 雄吾研究室] 酵素や微生物による物質生産酵素や微生物によるものづくりを研究しています。酵素や微生物を利用すると、複雑な化合物を簡単につくることができます。当研究室では主として機能性脂質類の合成を行っています。これらの脂質類は食品、化粧品、医薬品原料や研究試薬としての利用が期待されます。また、酵素や微生物そのものを「品種改良」してスーパー酵素やスーパー微生物を作り出し、反応を効率良く進める試みも行っています。活躍する大学院修了生大学院修士課程では、堤内研究室で「がん温熱療法のための標的指向性磁性ナノ粒子分散液の開発研究」を行いました。現在は、「コンタクトレンズ洗浄液の新規製品開発」を行っています。洗浄液の抗菌効果、洗浄効果、安全性評価などの試験を行い、最適な処方の探索と設計を行っています。昨年度から同じ研究室出身の後輩が直属の部下となり、一層責任とやりがいを感じています。2020年度修了生伊藤 翼 さん(メニコンネクト・ 開発企画部)就職研究室[鈴木 孝征研究室]遺伝子の研究とデータサイエンスを融合し、植物が生きる仕組みを研究DNA分子に秘められた遺伝情報は、RNAを経てタンパク質の性質となって現れ、生物の生き方を決めています。膨大な遺伝情報をコンピューターで処理し、植物が生きる仕組みに迫ります。高度分析機器を活用して生体成分を分析研究室特色質量分析装置(写真)や核磁気共鳴装置などを備えており、生体成分の高感度、高精度分析に活用されています。また、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡、蛍光顕微鏡などを用いた解析、次世代シーケンサー、キャピラリーシーケンサー、リアルタイムPCR装置を用いた遺伝子レベルの解析を行っています。PICK UP TOPICS116
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