大学案内2024
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PICK UP TOPICS一次予防の観点から運動・スポーツと救急救命を科学する超高齢社会を迎えた日本においては、健康日本21 (第二次) で示されたように健康寿命の延伸・健康格差の縮小、生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底、健康を支え守るための社会環境の整備などに取り組むことが非常に重要です。このように、疾患発生リスクの排除・低減を図り、健康増進を目指す行為のことを『一次予防』と言います。一見すると、一次予防と救急救命は全く異なる地平にあるもののように感じられるかもしれませんが、「人の健康や命を守りたい」という根幹は変わりません。健康運動の指導者も救急救命士も目指すところは一緒です。運動・スポーツや救急救命のどちらかに特化するのではなく、ヒトの身体や健康、疾病に関して幅広く学ぶことで、どのような業界でも必要とされる人材を目指しませんか。リカレント授業や教職員・地域住民対象の健康・運動教室で、健康運動指導者を目指す学生が実際に運動指導学生主体の課外活動「中部大学EMS※研究会」中部大学アクティブアゲインカレッジ「健康増進実習」や教職員対象運動教室「Custom」、恵那市こども園、グルッポ健康・運動教室などで、実際に学生が運動指導を行います。学科公認の課外活動として、運動指導経験を積むことができます。Jリーグの地元チーム「名古屋グランパス」のホーム試合時には、救急救命士を目指す本学科の学生が救護ステーションをボランティアで開設・運営し、安心・安全な観戦環境づくりのサポートをしています。学びも実践も資格取得も机に座って学ぶだけでは社会で必要とされる人材にはなれません。学んだことを実践し振り返り、改善してまた実践していく。これを何度も繰り返していく必要があります。本学科では講義科目はもとより、実技、実習、演習科目を豊富に設定し、学んだことを実践する機会を充実させています。また、学科公認の課外活動として実際に運動指導や救護に携わる機会も設けています。複数の課外活動にチャレンジする学生も多く、主体的に学び続ける姿をよく目にします。そういった学生が多いこともあって、公務員合格者率は全学科の中で5年連続No.1 (学校教員としての公務員を除く) で、救急救命士の合格率も全国平均を遙かに上回っています。[運動生理学 (堀田 典生准教授) 研究室]運動生理学とは運動による人体の機能の急性・慢性の変化や、運動によって人体が獲得し得る身体能力の法則性を明らかにする学問です。当研究室では、細胞・組織・動物・ヒトを対象に運動時の神経性循環調節の研究を行い、安全な運動処方作成に貢献したいと考えています。また、最近では光で骨格筋を収縮させる技術の確立にも挑戦しています。サポート体制学び研究室特色※EMS=Emergency Medical System(救急医療システム)134

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