大学案内2024
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PICK UP TOPICS[建築環境・設備実験室]マイナス5℃~30℃までの環境を再現実務に精通し「あてになる技術者」を目指したカリキュラム建築学科の専門教育は、1年次から学年が進むにつれ、より高度で専門に特化した教育がなされるようカリキュラムが構成されています。専門教育は必修科目だけでなく、学生が選択できる選択必修科目や選択科目もあり、希望する専門分野の深い知識を身につけることができます。その一方で、取得が期待される資格として挙げた「一級建築士・二級建築士」は、建築学科卒業生全員が、卒業後ただちに受験できるようなカリキュラム設計に。建築施工管理技士(1級)も、実務経験を積めば卒業生全員が受験できます。[構造・材料実験設備]木造建築物の耐震・強度を実証実験する振動台の上で構造物を揺らす耐震実験や、構造材に負荷をかける加力試験など、実際に模型を作って実物で検証することにより、重要文化財や近代の木造建築物の耐震性能に関する研究や構造材の開発を行います。重要文化財を傷つけずに耐震性能を検証する実験で、3分の1スケールの模型を作成し、ジャッキで加圧して強度を測ります。さまざまな建築環境を再現しながら実験できる空調設備があり、季節にかかわらずマイナス5℃~30℃までの設定が可能です。正確な結果を測定するための実物大の部屋も用意しており、温熱や照明環境の研究にも役立ちます。[海外研修旅行]ヨーロッパの有名建築を視察し、その背景を学ぶ学科内で希望するすべての学生を対象に、海外研修旅行を隔年開催しています。ヨーロッパの有名建築を視察しつつ、背景にある歴史や社会情勢なども学びます。単位認定もある充実したプログラムです。[山岸 綾研究室]芸術祭を一つの切り口に、都市や集落と建築空間について考える昨今、国内外で多くの芸術祭が、地域再生・再発見の役目も担って行われています。当研究室では芸術祭と都市や集落、そこに同時に展開する多様なアートのための建築空間について、さまざまな設計実践を基に研究しています。また、既存建物を新たな用途で再生させるコンバージョン建築についても、今後の社会で重要度を増すものとして、その手法や可能性を探ります。[勅使川原 正臣研究室]構造設計がどうあるべきか考える現在の構造設計は構造設計ソフトを用いるのが一般的ですが、ソフトの仕様に振り回されている例が散見されます。構造解析(特にモーメント図の理解)、構造設計の基本(主としてRC構造)を土台にし、汎用ソフトを用いて構造設計を実際に行います。基本の大切さと設計実務への応用、さらに構造設計を進める上で大切な視点を学びます。学び資格特色研究室研究室054

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