学習を開始する前に・・・
中部大学では、2013年度、このATR CALL BRIXの利用が開始されました。自由に学習時間を決め、学内外で利用できる英語教材をぜひ英語力UPに役立ててみましょう。自主学習の教材には書籍、雑誌、新聞、TVやラジオ番組、そしてこうしたe-Learning教材があります。
1つだけで、短時間で英語力が向上する・・・という魔法のような教材は、残念ながらまだありません。「魔法」になるとしたら、みなさんの今の段階に適した、いつの間にか学習が進められるものにめぐり逢うまで、いろいろと試してみることかもしれません。今日からBRIX。まずは3週間、続けてみることをお勧めします。
「これならできそう・・・」という教材を選んで、一歩踏み出してみませんか。
学習方法解説: 小栗 成子 (人間力創成教育院語学教育プログラム教授)
入門・初級コース・カレッジコース[レッスンの特長]
入門・初級コース、カレッジコースは、語彙数別にまとまっています。開始したいのは「これなら簡単」というレベルから。語彙レベル別にレッスンが進むとはいえ、語彙が「簡単だから学ぶことはない」と思うのはまだ早いです。
- 語彙を識別する(読む力につながります)
- 語彙の音を聞く(聞く力の一歩です)
- 語彙を発音する(話す力、聞く力の一歩です)
- 文の音を聞く(語彙だけを聞く力からの発展です)
- 文を発音する(話す力、聞く力の発展です)
- 文の語順を考える(語彙の使い方の特長、文法の特長に近づく一歩です)
- ディクテーション(穴埋め。語彙力、文法力を発展させる最強の練習です)
語彙からスタートするレッスンは、徐々に難易度をあげていきます。前に学んだことも、あとでまた登場していきます。語彙が分かるかどうか、文が分かるかどうか・・・ではなく、ここでは、語順入れ替えやディクテーションがすらすらできるようになることが目標です。
語彙も文法もコンテキスト(使われる状況)があって、選ばれて使われるものです。このレッスンに登場する語彙とその日本語の意味は、語彙がもつたくさんの意味の中の代表例を示しています。もっとその語彙について知りたい!という方は、その日のレッスンで出逢った語彙を、辞書で調べてみるなど、自分のための語彙力づくりのきっかけにしてみてはいかがでしょう。
「ATRでは日本人が英語を学習するときの聞きとりや発音の学習メカニズムを、最新の音声技術を用いて多角的に研究してきました。その成果に基づいた、英語の「音」にフォーカスする学習メソッドで、英語を初めて学ぶ小学生から実用的な英語力の獲得を目指す大人まで、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく鍛えます。」
TOEICコース[レッスンの特長]
- 実力判定テスト
- テスト対策(学習)初級~中級まで
テスト対策部分と、トレーニング部分がありますので、本格的に力を伸ばしたいという場合は、基礎トレーニング部分は欠かせません。(1)同時にどちらも少しずつ行う方法、(2)基礎のあとで試験対策をする方法もありますし、1つのセクションから取り組むのがよい人、複数のセクションを少しずつ取り組む人、それぞれお好きなほう、取り組みやすいほうを選ぶことをお勧めします。
※文法については、文法書(こちらもご自身のレベルに適したもの)を1冊はご用意され、その日取り組んだ文法事項を文法書で確かめたり、文法書を読んでから、BRIXに取り組んだり、工夫することもできるでしょう。文法書がどのようなものがよいかは、ぜひ例文を読んでみてください。例文を読み、説明もすんなり自分に理解できるものをおすすめします。(SI Roomにも複数置いてあります)
学習効果をあげるための秘訣
スピード
均等に、いつも同じようにという学習方法がよい人はそれもよいでしょう。しかし、それでは飽きてします人はいませんか。
自分が容易だと感じる部分は、自己ベストのスピードで。むずかしいな、と感じる部分はややスピードを落として・・というようにテンションをあげたり、ゆるめたり、メリハリをつけた学習をしてみてください。
意識
学習で最も重要なのは、どこに意識をおくかです。スピードが単一でないように、意識も平坦で、いつも同じというわけではありません。「今、どこに意識を集中すればよいか」は、毎回の学習でルールがあるわけではありません。その時につけようとしている力が何なのか、次第です。
語彙レッスン
たとえば、意味の確認に重点を置く場合は、意味に8割、音に2割。発音のマスターに重点を置く場合は、音に8割、意味に2割など、割合は自分で決めるものですが、比重を変えて学習することもできるでしょう。
発音レッスン
ATR CALL BRIXで強化したい力は、音。文字情報が出ていると、つい自分のかねてから持っている音に置き換わってしまうことがあります。そのイメージを塗り替えるには、音を聞いて音の集中してみることです。(それからつづり=文字を確認してみる)これまで、
「文字」→「意味」(→「音」)
だったものを、
「音」→「意味」→「文字」
としてみましょう。そしてその語・文を声に出しながら音になれることで、聞ける語・文になっていきます。
ディクテーション(空所補充)
音をたよりに文を補充していきますが、語彙単位の音だけではなく、文全体の音に意識を置いてみます。さらに、文には文法が使われているため、文法上の確認にもなります。文をディクテーションしたら、一度読んでみて、意味が分かるかどうかも確認してみましょう。
語順入れ替え
音声をつかって、ディクテーションの応用編としても活用できます。
他には、音声を補助として、コンポジション(作文)の練習にも活用できます。この場合は、音声を聞かず、まず日本語を見たら英語を並べ替えていきます。このスピードを最速にしてみてください。早ければ早いほど、日本語を見てから英語文をつくる合間が短ければ短いほど練習が効果的になります。
リピーティング
文を聞いて、語彙の発音、アクセントだけでなく、プロソディ(韻律)と呼ばれる発音、アクセント以外の音声性質(抑揚、リズム、音調、強勢、音長など)もモデルをまねてみましょう。音の間のポーズにも気をつけてみましょう。リスニング力も、リピーティング力もそこから変わっていくはずです。いつかなめらかなリピートができるようになることを、目標にしてみましょう。
ATR CALL BRIXにある機能の活用
- 目標設定
- いつまでに、どこまでを遂げたいか、設定をしてみて、無理であれば修正をしていっていましょう。
- ふりかえり入力
- その日の学習がどのようであったか、気づいたことや反省、したことのまとめなどをメモできます。ふりかえり記録を時系列に見てみると、自分の変化のあるなしが分かります。書く事を決めておいてもいいでしょうし、その日最も気になることを書くというルールもあるでしょう。
- 波形、評定
- 発音録音は、波形や評定が出ます。評定よりも、波形を参考に途切れているところや、音が長く、あるいは短く発音されているところなどに、注意してみるきっかけをみつけましょう。評定は音が短いものは正しく評定されないことがあります。その他の評定も、必ず~%達成というようにきめてしまわずに、得意なものそうでないものをみつける手だてにしてみましょう。
- BRIX登録
- レッスン後にチェックし「BRIXに登録」を選んで記録します、記録したBRIXは復習の対象になります。登録されたBRIXは、復習後に削除することができます。
- 知らなかった語彙
- 発音しづらかった語彙や文
- なめらかにできなかった文
- レッスン後にチェックし「BRIXに登録」を選んで記録します、記録したBRIXは復習の対象になります。登録されたBRIXは、復習後に削除することができます。