ごあいさつ

「知識・経験・思考・視野」の限界から解放を目指す

お知らせ

    創造的リベラルアーツセンターとは

    創造的リベラルアーツセンターは、全学を対象に、新しい教養授業、すなわち21世紀的リベラルアーツの授業を展開しています。理系・文系の枠組を越えてディスカッションを行い、聞き方・話し方・論理性・書く力などのコミュニケーション能力全般を養いつつ、結果として総合的な人間力を身につけることを目指しています。学内全学部からの協力のもと、科学、哲学、芸術、言語、社会、医療、スポーツなど、様々な専門と新しい授業手法への熱意を持った教員が集い、授業を担当します。さらに毎年、公開シンポジウムを開催、講演や討論会を行い、センターの活動を学外に広く宣伝しています。私たちのセンターが目指すのは、学生が主体的に人生の準備を行い、それを教員がサポートしつつ教員も成長するような双方向の学びのあり方です。変化と創造の21世紀社会。そこで活躍しつつ自分の人生を心から楽しめる人間を育成することが、私たち創造的リベラルアーツセンターの使命です。

    中部大学創造的リベラルアーツセンター長  鈴木 順子

    21世紀にふさわしい新たな教養教育を目指して

    これからの社会を担っていく若者たちに求められているのは、現代において必要とされる基本的な知識や専門的な能力を身につけた上で、その知識や能力を活用して的確な判断を下し、具体的な行動を通して社会の課題解決に貢献することのできる総合的な「人間力」を身につけることです。そのためには、私たちが無意識のうちに囚われている「知識・経験・思考・視野」という4つの限界から自らを解放しなければなりません。中部大学創造的リベラルアーツセンター(Creative Liberal Arts Center、略称CLACE)は、こうした理念のもとに、21世紀にふさわしい新たな教養教育の実現を目指して2021年4月に設立された組織です。

    顧問  石井洋二郎

    理性の限界を越えて楽しい知の営みへ

    どんな天才であろうと、世界全体を認識し、そして表象することなどできません。どんな深い洞察とどんな多くの経験をもってしてもそうなのです。カミュは、「この世界はそれ自体としては人間の理性を超えている、― この世界について言えるのはこれだけだ」と言っています。しかし、理性の限界を知りつつも、その限界を乗り越えて知的な営為を進めようとすることが大事です。そして何より大事なことは、それぞれの人間が表象した世界を紡ぎ合わせ、相互理解の道を究めて行くことなのではないでしょうか。創造的リベラルアーツが目指すところはそこにあると思います。知の営みは実に楽しい、それを感じ取って頂ければ素晴らしいことだと思います。

    学事顧問  細田衛士