卒業後の進路の選択肢

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    心理学科卒業後の進路

    心理学科の先輩たちの卒業後の進路をいくつか紹介します。

    1.一般企業で働く

    心理学科を卒業した後は、一般企業に就職する先輩が多いです。業種に関わらず、一般企業の中には、心理学で学んだ内容を生かせる部門がたくさんあります。

    1.1.営業・サービス部門で働く

    たとえば商品を売るのも買うのも「人」です。そのため、商品を販売するとき、商品に関する知識だけでなく、「人のこころのしくみ」を理解しておくことが重要になります。心理学を学ぶことで、目先の利益に振り回されない、実践的な交渉力が身につきます。心理学科で得た知識とスキルを使って、多くの先輩が企業の中で活躍中です。

    1.2.リサーチ部門で働く

    心理学は、統計に強い学問です。統計の知識があれば、「どうすれば売り上げが伸びるのか」という実践的な問題についても、科学的で説得力のある結論が出せます。統計に強い人は、並んだ数字から宝の山を見つけることができます。「〇〇について調べて欲しいと頼まれたら、効率よくデータを集め、適切な分析方法を選び、正しい分析結果を出せる」という確かな自信を持って、多くの先輩たちが社会に巣立っています。

    1.3.人事・労務部門で働く

    心理学科で学ぶことで、「カウンセリング・マインド」を身につけることができます。この力は、人事部や労務部のような部署で、従業員の人事管理や教育訓練、相談などを行うときに大きな力を発揮します。心理学で身につけた知識とスキルは、企業内のメンタルヘルス研修などでも力を発揮するでしょう。

    1.4.一般事務として働く

    今や、コンピュータを必要としない企業はほとんどありません。心理学科では、1年次から始まる実習の授業などを通して、PCスキルを実践的に鍛えます。情報の入力、演算処理、発表資料の作成など、WordやExcel、PowerPointなどを日常的に使いこなす力は、即戦力として入社後すぐに役立ちます。

    2.カウンセラー、精神保健福祉士として働く

    心理学科で身につけた知識やスキルを使って、卒業後、対人援助者として多くの先輩が活躍しています。

    2.1.カウンセラーとして働く

    重度や軽度の精神障害をもつクライエントを対象としたカウンセリングや心理療法を担当したり、テスターとして心理査定を行ったりします。中部大学心理学科を卒業した多くの先輩が、公認心理師・臨床心理士の指定大学院に進学し、公認心理師・臨床心理士になる夢を実現しています。中部大学心理学科卒業生は公認心理師資格取得対応大学院・認定心理士指定大学院の合格率が非常に高く、1年次より専門的な心理学を幅広く学ぶ本学科ならではの強みです。

    2.2.スクールカウンセラーとして働く

    子どものカウンセリングのほか、子どもに関する教師とのコンサルテーションや保護者を交えた相談活動などを行います。臨床心理士の資格を有する者が多いですが、それ以外も相談業務が豊富ならば採用される可能性もあります。本学の大学院を修めることで受験資格が得られる学校心理士も、スクールカウンセラーになるうえで重要な資格の1つです。

    2.3.精神保健福祉士として働く

     精神障害を抱える方の社会復帰に関する相談援助を行う仕事です。政策的な事柄から日常的な事柄まで幅広く相談に応じ、助言や指導を行います。精神保健福祉士の資格は、国家試験に合格することで取得できます。多くの先輩たちが大学卒業後に、精神保健福祉士一般養成施設に該当する専門学校(1年以上)に進学して国家資格を取得し、精神病院や精神保健福祉センターなどでの仕事に従事しています。

    3.公務員として働く

    心理学科を卒業した後、公務員として働いている先輩もいます。

    3.1.心理相談員(地方公務員上級)として働く

    各都道府県や政令指定都市自治体には児童相談所や精神保健福祉センターといった相談機関があり、そこでは「心理相談員」や「児童指導員」が働いています。児童や家族等への相談・支援や、児童への生活指導などを行うことが主な業務であり、心理学科の先輩も、県の児童相談所や医療福祉センターの心理職として活躍しています。

    3.2.法務省専門職員(人間科学)として働く

    心理学の専門性を活かせる法務省の専門職として、少年院や少年鑑別所などで非行に走った少年の社会復帰を支援する「矯正心理専門職」、「法務教官」、「保護監察官」があります。このような専門職に就くためには公務員試験に合格する必要がありますが、心理学の専門知識が問われるため、日頃の勉強の成果を直接活かすことができます。

    3.3.心理職以外の公務員として働く

    心理職以外の行政職を目指し、県職員や市職員として地域社会に貢献している先輩もいます。また、何人もの先輩が、警察官や消防職員として、地域の安全を守っています。

    4.教員として働く(2022年度の状況)

    心理学科では、高等学校教諭1種免許状(公民)が取得できます。自分の夢を叶え、教員として頑張っている心理学科の先輩もいます。(ただし、文部科学省における審査の結果、教職課程の開講時期が変更となる可能性があります。)