修了生からのメッセージ
Yさん（看護師、2016年度修了）
病院看護師として勤める中で、職場だけでは解決できない問題に気づき、その解決方法を具体的に学びたいと考え進学を決めました。中部大学大学院を選んだ一番大きな理由は母校だったからです。ゼミはアットホームな雰囲気で相談もしやすく、精神領域の先生と小児領域の先生が連携して教えてくださったのでとても心強かったです。
仕事との両立はたいへんでしたが、興味や関心のあることに没頭することができ、家庭と仕事以外に、大学院という3つ目の居場所を得て、気持ちをリフレッシュすることができました。看護師として勤務していると決まった曜日や時間に休みをとる事が難しいのですが、両立できるように、授業日程や時間について柔軟に対応していただきました。先生方とお話しする機会が多く、常に親身になって考えてくださるので、学部時代と比べて距離がとても近く感じられるようになりました。
また年齢や境遇の違う院生同士で一緒に討論したり、授業以外にもよく連絡を取り合うなどして、非常に楽しく過ごしました。他の院生を通じて異なる価値観に触れることで、看護の仕事に対するモチベーションを高めるような刺激を得られ、私にとって良い事をたくさん経験できました。
修了後は、総合的品質管理（TQM）活動の一貫として大学院で学んだ知識を活かしたり、看護研究の基礎として習ったことを職場に伝えたりして、私の進学を応援してくださった皆さんに恩返しをしています。大学院生は多忙ですが、将来につながるとても有意義な時間を過ごせると思います。
Tさん（看護教員、2021年度修了）
臨床でどうしたら質の良い看護を提供できるのかとジレンマを抱えていた時に、まずは実態解明をする必要があり、この際きちんと方法論を身につけ、根拠に基づいた支援を行っていきたいと強く思い進学することを決めました。
研究指導教授との面識はなかったのですが、受験前に面談に伺い、この先生ならついていけると思えたことが、大学院選びの一番の決め手です。子育て中であることやキャリアプランについても最初の段階から相談に乗っていただきました。
研究指導は教授と准教授の3人体制で、多方面からのご意見をいただけました。先生方は私の状況に合わせて指導日を調整してくださったり、職場の同僚たちがうらやむくらいに丁寧に方法論を教えてくださったのでとても感謝しています。
仕事を続けながら大学院で学習することは、とにかく時間が足りず大変ですが、自分の解決したい内容を研究テーマにしていますのでとても楽しいです。
看護にゴールはなく、新たに必要な看護があるならば、自分でその支援の在り方を導き出せば良いと考えています。この分野であれば自分は誰にも負けないという自信に繋がっていくのではないかと思います。
Nさん（助産師、2021年度修了）
私は現在、地域の助産師として出産後の母子を支援する仕事をしています。妊娠期から子育て期の支援には、助産学や看護学の知識だけでなく、保健学・心理学・幼児教育学・教育学・社会学等の多様な学問領域が関連していて、知識を得るほどに支援の幅が広がります。そうした学際的な見聞を広げるために、総合大学である中部大学大学院で学びたいと思い進学しました。
学内施設では特に図書館に魅力を感じています。様々な分野の書籍や資料が豊富にあり、研究活動にも実践活動にも大いに活用しています。また、図書館の周りの景色はたいへん美しく、窓からは四季折々の自然を楽しめますし、燕の営巣を観察することもできます。構内は樹木が多く、春夏秋冬の美しい景色を眺めながら、ぐるりと一周してみると、ちょうど良い距離の散歩コースですので、研究の合間のリフレッシュができると思います。
Oさん（看護教員、2022年度修了）
大学に勤めるようになった頃、実習指導のスキルアップと将来的なキャリア形成に繋がると思い、大学院への進学を目指すことにしました。中部大学大学院を選んだ理由は、夜間での授業開講を調整していただけるため、仕事との両立がしやすいと考えたからです。
主に指導教員から個別に研究指導を受けることが多いのですが、ゼミに参加する学生同士で助け合えるよう情報交換の機会がありましたし、さまざまな領域の先生方からご助言をいただける環境で学ぶことができました。
研究に取り組む上で苦労した点は、自分がやりたい（知りたい）ことを、どのようにしたら研究として実現可能なものにできるのか、研究計画の段階が一番苦しかったように思います。
仕事を続けながら大学院で学習することは、やはり大変ではあるので、自分のモチベーションを保つために、目的意識をしっかりと持ち続けることが必要です。
現在、共同研究者として研究に携わることがあるのですが、その際に、少しだけ研究者の立場で考えたり発言する力がついてきたように思います
在学生からのメッセージ
Hさん（M2、看護教員）
進学のきっかけは、大学で実習指導や講義・演習の補佐をする中で「教育」についてしっかりと学びたいと思ったことと、看護師の時に疑問に感じていたことを研究によって明らかにしてみたいと考えたことです。
私自身は中部大学（保健看護学科）の卒業生で、大学院が夜間開講していることや、他の履修生の都合とあわせて講義日程を調整してもらえるなど、柔軟な対応をしていただけると知っていたので、仕事と学業を両立できるように本大学院を選びました。
終業後の受講や課題に取り組むことは時間との闘いであり、たいへんなことではありますが、先を見通した学習計画やスケジュール管理は徐々にうまくなっていきます。また大学院で得た知識を業務に反映できる機会も多く、学習の成果を日々感じています。
研究指導は対面以外に、オンライン・メール・電話などさまざまな方法で受けています。いまだ収束の見通しがつかない新型コロナウィルス感染症により、思ったように研究活動が進まず挫折しそうになることもありますが、親身になってご指導をいただけるため、協力施設の開拓から一歩一歩自身のスピードに合わせて、研究活動をすすめているところです。
Kさん（M1、看護教員）
現在、看護系大学の助手として講義・演習の補助や看護実習指導を行っていますが、看護教育学についてより深く学び、看護学生の成長を促す知識や技術を身につけたいと考え大学院に進学することにしました。
本専攻を選んだ理由は、看護教育学を深く学ぶという目標が総合看護学領域では達成できると考えたことと、私自身が中部大学（保健看護学科）の卒業生であり、通い慣れたキャンパスで学習できることは仕事との両立においてメリットだと感じたためです。
ゼミでは、主担当の先生から個別に研究指導をしていただいております。遠隔授業も取り入れてくださるので、研究の進行具合に応じてその都度、課題や疑問を解決しながら、一歩ずつ確実に研究を進められると感じています。
社会人大学生として約1年が経とうとしていますが、仕事と学業を両立させるためには、日頃から目的意識を持って行動をすることがとても大切であると実感しています。時間の制約もあるなかで、講義や課題への取り組みが、自己の学習課題にどのようにつながるかを考えながら学ぶことで、意欲的に学習に臨むことができるのではないかと思います。