ARENA 2013 第16号

〈表紙の作家〉小嶋十三子
[口絵]70年 英国の顔写真◎大野弘人
[特集]同時代への思索
[巻頭言]同時代を思索するために-近代と現代-◎小島亮

ARENA2013第16号

B5判 672頁
定価: 本体2000円+税
発行: 中部大学
発売:風媒社(2013年12月15日)
ISBN:4-8331-4110-9

特集 同時代への思惑

ディスカッション

  • エピローグとなった「序説」への研究序説
    -『スターリン問題研究序説』と70年代後期の思潮-:加藤 哲郎・岩間 優希・影浦 順子・小島 亮
  • [討論1]『スターリン問題研究序説』をめぐる経緯:佐々木 洋
  • [討論2]私にとっての『序説』とその時代:藤井 一行
  • [討論3]『序説』刊行前後の執筆者グループの状況と経緯、そして刊行後の反響について:中野 徹三

レクチャー

  • 日本にリブの生まれた時代―1970年代を語る―:上野 千鶴子・岩間 優希・影浦 順子・羽後 静子
  • なぜ私は政治家になったのか:石田 芳弘

論考

  • 論説主幹・笠信太郎
    ―「戦後」をリードした平和社説の旗手:高山 智
  • 戦後民主主義確定期における大衆的学生運動:高橋 彦博
  • 「苦しみに語らせること」―社会哲学の可能性について:表 弘一郎
  • 初期ルカーチ三部作再考―生と形式をめぐって:西角 純志
  • 佐藤昌介の北海道植民論と札幌農学校:番匠 健一
  • 再認される記憶-ホノウリウリ抑留所とジャック田坂:秋山 かおり
  • 越境する剣道 カリフォルニア州剣道史1929年~1935年:野原 壽乃
  • ダヴィド・アルバハリ作品ガイド:栃井 裕美
  • デザインを開く―杉浦康平と武満徹の図形楽譜:クララ・フルヴァティン、齋藤 桂
  • [中東欧音楽1]クルターグ+リゲティ/バルトーク:三人の作曲家の生地を巡る:伊東 信宏
  • [中東欧音楽2]オペラ/神秘劇-シマノフスキの舞台芸術論とオペラ《ルッジェロ王》:重川 真紀

Portfolio

  • [1]ある時代の証言
    • 記憶の糸を束ね直して―1970年代の学生歴史系サークル活動=京都学生歴史科学研究会私史:向井 啓二
    • トロツキー翻訳の受難―翻訳者の品格・出版社の品格:中島 章利
    • 「現代思潮社」という閃光―記憶を辿る旅(3):陶山 幾朗
    • ウルグアイの人口動態―2011年国勢調査を踏まえて:筒井 博司
  • [2]歴史と思索
    • 「マス・オブザヴェイション:This is Your Photo」展を訪れて:本内 直樹
    • 「はじめ」についての独り言:鷲見 洋一
    • 毛沢東の復権?-毛沢東とその時代を現在の中国社会はどう捉えているか:大澤 肇
    • カリブ海のトバゴ島誌:長島 信弘
    • カワイイ/kawaii:未成熟と成熟の間で:高馬 京子
    • 映画『ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…そして』の公開を前に:伊藤 めぐみ
    • アルジェリア「テロ事件」を考える:桃井 治郎
  • [3]科学と知
    • 経済的困難世帯の子どもを対象とした学習支援の取り組み:吉住 隆弘
    • ビルマの日本兵:大門 正幸
    • 病室空調と空気清浄度の確保:田中 英紀
    • 残雪-韓国・ソウル-:ハナ ヌスビト

論文

  • アラブ遊牧民のカレンダー、星の歳時記:堀内 勝

インターフェイス

  • 〈物語〉で病を癒す-ネパール・タルー族グラウによる物語治療を事例として:竹下 正哲・キソル・チャンドラ・カナル
  • パリ・コミューン女性闘士ナタリ・ルメルの矜持:見崎 恵子

資料

  • 第七高等学校造士館の村上春太郎先生
    続篇 先生の著書と論文:福井 崇時

名古屋を読む

  • カチューシャの娘たち:小林 貞弘

自著を語る

  • 自分の言動の責任を取るとは『武谷三男の生物学思想』:伊藤 康彦

新刊旧刊

  • 『『難死』の思想』(小田実):岩間 優希
  • 『同時代のこと-ヴェトナム戦争を忘れるな』(吉野源三郎):岩間 優希
  • 『大正文化 帝国のユートピア』(竹村民郎):影浦 順子