Food and Nutritional Sciences Food and Nutritional Sciences

Food and Nutritional Sciences

食品栄養科学科 食品栄養科学専攻

食品栄養科学科 食品栄養科学専攻

食と栄養に関わる先端バイオを深く学び、食の未来を創造し、食の課題を解決できる食と栄養のバイオサイエンスのエキスパートを育成

生命現象における栄養素の機能解明、食品の健康機能性の解明と利用、新商品や生産技術の開発、食の6次産業化などに貢献できるエキスパートを育成します。

お知らせ

    01学科の概要

    卒業までに何が得られるの?
    [学びのポイント]

    学びのポイント1

    POINT 1

    食に関する豊かな教養と必要な専門知識・技能を修得し、「食のプロフェッショナル」として社会に貢献できます。

    学びのポイント2

    POINT 2

    食品と栄養に関する専門知識の修得に加え、国内外の食に関わる課題の発見とその解決のために自ら考え、行動できる能力を養うことができます。

    学びのポイント3

    POINT 3

    個人や社会の多様性を理解すると同時に自らの目標と信念を持って、目まぐるしく変化する食の諸問題の解決のために必要な知識を学び続け、多様な人と協働できかつ柔軟に対応する能力を身につけます。

    学びのポイント4

    POINT 4

    食品と栄養に関する専門分野において専門性の高い研究活動を実施することにより、専門家・研究者として必要な態度とリーダーシップを身につけます。

    就職・キャリアデータ

    取得が期待される資格

    • 高等学校教諭一種免許状「理科」
    • 高等学校教諭一種免許状「農業」
    • 食品衛生管理者
    • 食品衛生監視員
    • 甲種危険物取扱者
    • 食の6次産業化プロデューサー

    ●は所定の単位を修得後に資格の取得が可能なもの。
    ◎はその他、各学部・学科に関連する資格(受験資格を要しないもの)。
    〇は受験(受検)資格の取得が可能なもの。

    想定される主な進路

    就職率 100%(就職者数 / 就職希望者数)

    企業
    • アドバンテック
    • アピ
    • 伊藤園
    • 岩田食品
    • 大森屋
    • カネハツ食品
    • カネ美食品
    • キユーピータマゴ
    • コカ・コーラボトラーズジャパン
    • コモ
    • 佐藤食品工業
    • ジャパンフードサプライ
    • 食品分析開発センターSUNATEC
    • 生活品質科学研究所
    • チェリオ中部
    • 中部フーズ(バローグループ)
    • 名古屋製酪(スジャータ)
    • ニチレイフーズ
    • ニッセーデリカ
    • 日本食品分析センター
    • 日本バイオリサーチセンター
    • 林原
    • 坂角総本舗
    • フジパングループ本社
    • マルコメ
    • 三井食品工業
    • 山崎製パン
    • 山田養蜂場
    • 大和産業
    • ヤマモリ
    • 有楽製菓
    • ユニー
    • ロピア
    進学
    • 中部大学大学院
    • 九州大学大学院
    • 静岡県立大学大学院 ほか
    就職率グラフ

    STUDENT’S VOICE

    学生の声

    応用生物学部 食品栄養科学科 食品栄養科学専攻

    栄養や加工リスクなど幅広く食を学び、サボテンの加工法の研究にも挑戦。

    栄養から食品加工のリスク、衛生管理、物流まで、食に関する一連の流れが学べます。研究室ではサボテンの2次加工方法について研究中。サボテンは高品質を保持する加工技術が明らかにされておらず、もし確立できれば、サボテンの流通を拡大できるようになります。将来は食のリスクを予防し安全性を守る、品質管理の職に就くことが目標です。

    TEACHER’S VOICE

    先生の声

    津田 孝範 教授 Takanori Tsuda

    肥満や糖尿病予防につながる食品の健康機能の研究にも挑戦できる。

    津田 孝範 教授 TSUDA Takanori

    「食」と「栄養」に関し、バイオサイエンスの基礎から専門分野までを学べます。特に食品の健康機能分野では先端的な研究を行い、例えば肥満や糖尿病の予防に貢献できる食品成分などを探究できます。食品製造を行えるテストプラントもあり、食品加工品の開発研究も可能。先輩たちは食のプロとして研究開発や品質管理など多様に活躍しています。

    02科目・カリキュラム

    • 紹介しているカリキュラムは、2024年度の内容です。
    • 全学共通教育科目は除きます。

    化学や生物学、食品栄養科学入門など専門科目を修得するための基礎となる科目を学びます。秋学期からは一部の専門科目や実験がスタートします。

    学科専門教育科目

    学部基礎科目

    基礎数学

    基礎化学

    基礎生物学

    基礎地学

    無機化学

    有機化学Ⅰ

    有機化学Ⅱ

    微生物学Ⅰ

    生物化学Ⅰ

    分析化学

    推計学入門

    基礎生物学・基礎化学実験

    分析化学実験

    専攻専門科目

    食糧問題入門

    基礎食品栄養科学

    食品栄養科学入門

    関連科目

    環境問題入門

    食品化学や食品分析学などの専門科目、分子生物学や生物化学、有機化学、微生物学、細胞生物学などバイオサイエンスの基盤となる科目の講義・実験に取り組みます。

    学科専門教育科目

    学部基礎科目

    有機化学Ⅲ

    微生物学Ⅱ

    生物化学Ⅱ

    分子生物学Ⅰ

    分子生物学Ⅱ

    細胞生物学

    機器分析化学

    物理化学

    応用微生物学

    有機化学実験

    微生物学実験

    食品化学基礎実験

    生物化学実験A

    生物化学実験B

    専攻専門科目

    食品化学Ⅰ

    食品化学Ⅱ

    応用食品栄養科学

    食品分析学

    食品リスク予防学

    基礎食品栄養・機能学

    食料資源流通学

    農学概論

    関連科目

    環境化学

    動物生理学

    1、2年次に学んだ専門科目の理解を深めた上で、秋学期からは研究室に仮配属となります。研究室では各教員のもと、研究内容に関連した専門分野を学びます。

    学科専門教育科目

    学部基礎科目

    基礎物理学

    基礎物理学・基礎地学実験

    専攻専門科目

    食品機能学

    食品製造加工学

    食品衛生学

    栄養生化学

    インターンシップA

    インターンシップB

    インターンシップC

    食品栄養科学セミナー

    食品学実験

    食品分析学実験

    食品栄養・機能学実験

    食品製造・加工学実習

    関連科目

    水圏環境学

    遺伝子工学

    バイオインフォマティクス

    ケミカルバイオロジー

    研究室の各教員が取り組む最新の研究課題に沿って、学生一人一人がテーマを決めて卒業研究に取り組みます。得られた成果は卒業論文として仕上げ、発表します。

    学科専門教育科目

    学部基礎科目

    生物倫理学

    専攻専門科目

    卒業研究

    関連科目

    地球環境学

    応用タンパク質科学

    バイオマス論

    学ぶ科目の例

    栄養生化学

    栄養生化学

    栄養素の化学的特徴、ヒトにおける栄養素の消化吸収と体内での動態、食事が生体機能に及ぼす影響などを学びます。食事により栄養成分を体内に取り込む仕組みと栄養素による健康への影響を学び、食の重要性を理解します。

    食品機能学

    食品機能学

    食品の生理機能を肥満や糖尿病など生活習慣病の予防に役立てるため、さまざまな研究が進められています。その研究動向を知り、食品の新たな効能やそのメカニズム、効能評価のための手法を学びます。

    食品製造・加工学実習

    食品製造・加工学実習

    食品プラントに設置した製造・加工機械を利用して、加工食品などの製造実習を行います。原料処理、混合、分離、加熱、殺菌、冷却、包装などの各工程で食品技術者に求められる知識とスキルを学修します。

    03PICK UP

    バイオサイエンスを基盤とした食品と栄養に関する
    知識と技術のエキスパートを育成

    実証実験や共同研究などをとおして、アミノ酸が持つ作用の可能性を拓きます。医学やスポーツ、リハビリ、介護など、実社会への貢献を実感できる研究です。

    分岐鎖アミノ酸(BCAA)の生理機能に関する研究 下村 吉治研究室
    分岐鎖アミノ酸(BCAA:ロイシン、イソロイシン、バリン)は、ヒトの体内で合成できず、栄養学的に不可欠とされる必須アミノ酸の中でも特に重要とされ、タンパク質の合成促進など、さまざまな生理作用を発揮することが明らかとなっています。筋肉の維持や増強、高齢者の筋肉減弱(サルコペニア)対策などへの効果も確認されており、スポーツ分野やリハビリ、介護分野などでの活用が期待されます。そのほかにも、肝臓の負担軽減や食欲調整、脳の機能との関係も認められるなど、さまざまな領域での応用が進んでいます。本学で最先端の研究の礎を学び、実社会に貢献する医薬品や食品の開発に触れることができます。

    BCAAの探究

    近年注目されるアミノ酸の研究の中でも特に重要とされるBCAAの探究に取り組む下村吉治研究室です。アミノ酸関連の大手企業との共同研究の実績もあります。

    BCAAの可能性を広げるための研究

    BCAAは骨格筋と関係が深く、さまざまなサプリメントが市場に出回っています。スポーツパフォーマンスに関するBCAAの可能性を広げるための研究も進めています。

    本学の実験動物教育研究センターで、ヒトの健康に影響する病原生物をもたない(SPF)マウス・ラットを用い、BCAAがどのように作用していくのか、実験と解析を繰り返してさまざまな分野への応用を探究します。共同研究などにより他大学や企業とのつながりが深く、学部生の早い段階から実践的な研究に触れ、学びと検証を重ねることで、実社会で応用できる探究心と実践力を養成します。

    正常マウス

    正常マウス

    筋肉特異的BCAA分解亢進マウス

    筋肉特異的BCAA分解亢進マウス

    前進組織BCAA分解亢進マウス

    前進組織BCAA分解亢進マウス

    研究室紹介

    山本 敦研究室

    吉村 和也研究室

    植物の有用物質生産能力を解明し、向上させる。

    植物は私たちの食に欠かせない重要なものです。当研究室では、植物の有用物質生産過程や悪環境抵抗性の仕組みについて遺伝子/分子レベルで解明すること、それらを改良して植物の栄養機能や環境抵抗性を向上させることで、高機能、高付加価値でかつ優れた生産性を有する作物の育種を目指した研究を行っています。例えば、植物は私たちにとって必須の栄養成分である“ビタミンC(アスコルビン酸)”を豊富に蓄積していますが、決して私たちに提供するために作っているわけではありません。アスコルビン酸は植物が過酷な自然環境下で生き抜くために多量に合成し、利用しています。当研究室では、植物がビタミンCの合成量をどのようにコントロールしているのか、遺伝子レベルでどのように改変すればビタミンCを高蓄積した植物を作ることができるのかについて最新のバイオサイエンスの手法を取り入れて解析しています。

    津田 孝範研究室

    津田 孝範研究室

    エネルギーを消費する脂肪細胞を食べ物で増やす。

    「食品機能学」について、食品中の「何が」「何に効くのか」「なぜ効くのか」を研究しています。具体的には、脂肪を燃やして熱に変え、エネルギー消費を増やす褐色脂肪細胞を増やす研究をしています。つまり、食べながら健康的に痩せられるのでは、というわけです。褐色脂肪細胞を増やす食品成分として、カレーの色素クルクミンなどを明らかにしました。最近は、「運動」と「食品」の併用で、その効果をさらに増やす研究しています。成果の一つとして、アミノ酸混合物(すでに特定保健用食品として販売されています)と運動の併用で褐色脂肪細胞を増やすことを突き止めました。この成果をもとに、肥満・糖尿病予防食品などの開発も民間企業と進めています。また、当研究室は学年を問わず仲が良く、メリハリをつけて楽しく研究できることが特徴です。学生の皆さんは充実した研究生活を送っています。

    藤原 孝之研究室

    藤原 孝之研究室

    食品プラントを活用して、地域密着型の食品開発。

    さまざまな食品加工機器を備えた「食品プラント」を利用して、食品の加工技術を研究しています。特に、近隣の自治体や農業生産者などと連携し、商品化につながる実践的な食品開発手法を学びます。また、食品の味や食感など、美味しさを評価する技術に着目した研究も行います。