電気・電子・情報処理の
最新技術が結集する「電気自動車」。
本学科の専門分野が結集して作られている製品の一つが電気自動車です。最新技術を生かし、より安全で快適な走行が可能となっています。
01学科の概要
01学科の概要
卒業までに何が得られるの?
[学びのポイント]
POINT 1
快適かつ持続可能な社会で必要不可欠とされる電気電子工学分野の技術者として必要な自然科学や工学に関する幅広い知識や技術を修得し、客観的事実を勘案しながら科学的な根拠に基づいて対応できる能力を身につけます。
POINT 2
人間社会や自然環境で生じる多様な電気電子工学に関連した課題を明らかにし、それらを解決するための最善策を見出す能力を身につけます。また、プレゼンテーションを通じて表現し実践することを継続できるようになります。
POINT 3
地球規模の視野を持ち、多様な状況に関して調査・情報収集を行うことで、電気電子工学を基とする問題への取り組みや方法について理解し、思い描く将来像としての目標に向かって成長し続けることができるようになります。
POINT 4
チームの目標達成や成長に向けて自己の責任役割を理解し、さまざまな立場のメンバーとコミュニケーションをとりながら意識を高め、集団としてチームで協働して成果を挙げることができるようになります。
就職・キャリアデータ
取得が期待される資格
- ●高等学校教諭一種免許状(工業)
- ●第1~3種電気主任技術者(1年~5年以上)
- ●第1級陸上・第2級海上特殊無線技士
- ●第2種電気工事士(筆記試験免除)
- ●電気通信主任技術者(一部試験科目免除)
- 〇甲種消防設備士 など
想定される主な進路
就職率 100%(就職者数 / 就職希望者数)
企業
- アイシン
- 愛知電機
- イビデン
- NDS
- 川北電気工業
- 関西電力
- 関電工
- きんでん
- 近畿日本鉄道
- JR東海
- JR東日本
- シーキューブ
- シーテック
- 新生テクノス
- スズキ
- 住友電装
- 中部精機
- 中部電力
- デンソーテクノ
- 東邦ガスエンジニアリング
- 東朋テクノロジー
- トーエネック
- ドコモCS東海
- 豊田合成
- 萩原電機ホールディングス
- 富士ソフト
- フジパン
- HEXEL Works
- マスプロ電工
- 三菱電機プラントエンジニアリング
官公庁
- 愛知県警察本部
- 瀬戸市役所
- 豊橋市役所
- 名古屋市役所
進学
- 中部大学大学院
- 豊田工業大学大学院
- 名古屋大学大学院
- 福井大学大学院 ほか
STUDENT’S VOICE
学生の声
実験やゼミで電力の専門知識を養い、生活インフラを支えていきたい
「電気電子工学実験」では機器を動かして実験を行い、学んできた知識の再確認ができます。照明実験では3人一組で光度測定を行い、コミュニケーション能力や行動力も鍛えられました。ゼミでは災害時の電力復旧など、電力系統の専門知識を学んでいます。将来は、人々の生活インフラを支えるエネルギー系のエンジニアになることが目標です。
TEACHER’S VOICE
先生の声
電気・電子の知識は社会を支え、他分野との融合でも可能性が広がる。
廣塚 功 教授 HIROTSUKA Isao
電気・電子のさまざまな現象を理論的に学ぶ「電気磁気学」をはじめ多様な授業で知識を得るだけでなく、実践を繰り返し、理解を一層深めていけるのが本学科の特徴です。電気・電子の知識は電力インフラや自動化の分野で活用できるのはもちろん、医療やICT化が進む産業など他分野と融合させることで、新製品開発や生産方法改善を牽引できます。
02科目・カリキュラム
- 紹介しているカリキュラムは、2024年度の内容です。
- 全学共通教育科目・工学部共通教育科目は除きます。
工学部の共通科目、電気・電子・情報処理の各専門分野の基礎を学び、知識・技術を修得しつつ、実験やものの調べ方といった研究のための手法も身につけます。
学科専門教育科目
電気電子基礎学 |
電気数学演習 電気磁気学Ⅰ 電気磁気学Ⅱ 電気磁気学Ⅲ 電気回路AⅠ 電気回路AⅡ 電気回路演習Ⅰ |
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電力・設備 |
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電機・計測制御 |
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材料・デバイス |
|
システム・通信 |
情報基礎 |
実験実習等 |
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その他 |
「電力・設備」「電機・計測制御」「材料・デバイス」「システム・通信」について基礎を学びます。演習や実験・実習により、創造的なものづくりをする素養を修得します。
学科専門教育科目
電気電子基礎学 |
電気回路演習Ⅱ 電気回路BⅠ 電気回路BⅡ 電子回路Ⅰ |
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電力・設備 |
電力工学 |
電機・計測制御 |
電気エネルギー変換機器Ⅰ 電気エネルギー変換機器Ⅱ 電気計測 |
材料・デバイス |
電気電子材料 量子電子物理 電子デバイス工学 |
システム・通信 |
デジタル回路 プログラミングⅠ プログラミングⅡ |
実験実習等 |
電気電子工学実験A 電気電子工学実験B |
その他 |
1、2年次の学びを基に、自分が進むべき方向性に近い履修モデルコースを基本として専門科目を選択し受講します。企業での研究開発をイメージした創成科目も開講します。
学科専門教育科目
電気電子基礎学 |
電子回路Ⅱ |
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電力・設備 |
電力応用システム 放電プラズマ・絶縁工学 新エネルギーシステム 電力システム工学 電気法規及び施設管理 |
電機・計測制御 |
パワーエレクトロニクスA パワーエレクトロニクスB 自動制御 電子計測システム シーケンス工学 電気設計及び製図 |
材料・デバイス |
半導体工学 光エレクトロニクス |
システム・通信 |
応用プログラミング 電磁波工学 通信方式 ワイヤレス通信 |
実験実習等 |
電気電子工学実験C 電気電子工学実験D 電気電子システム創成A 電気電子システム創成B ゼミナール 電気電子技術英語 総合工学概論 |
その他 |
研究室に所属し、卒業研究に取り組みます。民間企業とのつながりも深く、共同研究も盛んに行われているため、在学中に最先端の研究に携わる機会もあります。
学科専門教育科目
電気電子基礎学 |
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電力・設備 |
電力設備システム |
電機・計測制御 |
|
材料・デバイス |
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システム・通信 |
通信システム 通信法規 |
実験実習等 |
電気電子工学実験E |
その他 |
卒業研究 |
学ぶ科目の例
03PICK UP
電力・設備、電機・計測制御、材料・デバイス、システム・通信などの知識・能力を修得したエンジニアを育成
電気・電子・情報・通信を統合した技術を身につけるための教育
現代社会では、あらゆるものが電気で動作し、制御され、情報がやり取りされるようになっています。その最たる例である自動車では、自動運転技術の普及、エアバッグや衝突防止システムなどの安全装置の普及、電気自動車やハイブリッド車の普及など、電気・電子・情報・通信を統合した技術が数多く利用されるようになっています。本学科では電気・電子・情報・通信分野において以下に示すような技術の基礎を学ぶことができます。
電気+電子+情報技術によるシステムの代表例
電気自動車(EV車)
道路状況に応じて車間を適正に保ち自動走行。
[情報通信技術+エレクトロニクス技術+電気エネルギー利用技術]
衛星から受信した地図や道路の情報と、車に搭載されたセンサーによる車間距離や速度などの情報を組み合わせ、常に安全走行が可能な自動運転ができるようになっています。
今後さらに研究が進められ、数年後には本格導入が見込まれます。
①アクセルペダルが踏み込まれた量を、センサーが検知
アクセルを踏み込む力をセンサーが検知し、電気信号としてモーターなどに伝えます。今後は車間距離や位置情報などとの組み合わせで、高齢者を中心とした誤操作による事故を防止する効果も期待できます。
②センサーの信号を基に、コントローラーが指令を出す
アクセルを踏み込んだ時間情報をセンサーが電子制御ユニットに伝え、運転者や乗車する人が求める加速を可能にします。すでに電気自動車だけでなく、ガソリン車にも電子制御ユニットが搭載されています。
③命令に応じてバッテリーの電気をインバータ経由でモーターへ
インバーター技術を生かし、よりパワフルに駆動させることができる直流電流へ変換し、ACモーターを駆動します。大電流を通すパワー半導体、モーターなどの技術も本学科の専門分野の組み合わせによるものです。