国際人間学研究科の特長
グローバル化という言葉が当たり前のように口にされるようになった現在、私たちは社会のどのような領域で仕事をするにしても、国際的な視野をもって自分の果たすべき役割を考えずにはいられません。
ただしここで「国際的な視野」というのは、ただ国外に目を向けるということではなく、同時に国内にも目を向けることを意味しています。というのも、これからの時代は以前にも増して色々な国々の人々が日本にやってきて、共に仕事をしたり日常生活を送ったりするようになることが確実だからです。グローバル化というのは、このように日本社会それ自体が国際的な「場」として開かれていく過程なのであり、その意味で自分が暮らす地域への関心はますます重要になるにちがいありません。本研究科は、人文系諸科学と社会系諸科学に架橋して、人間と文化、民族と国家の研究のフロンティアを拡大し、グローバルな視点とローカルな視点の両者を軸とする「グローカル」な教育研究を理念として掲げ、知的創造的研究、およびさまざまな現場における実践的研究を通して、広く社会に貢献できる人間を育成することを目的としています。
教育内容の特色
国際関係学部と人文学部の上にある国際人間学研究科は、「国際」と「人間」をキーワードに、グローバルとローカルの2つを軸足として活躍できる人材を育てています。
「国際関係学専攻」「言語文化専攻」「心理学専攻」「歴史学・地理学専攻」によって構成されており、局地から地球大スケールまでの幅広い現象に対して、政治、経済、社会、文化、言語、心理、歴史、地理などの視点から研究しています。前期課程では各専攻とも特色ある講義、特別研究、共通科目を用意しています。また後期課程では、専攻ごとに固有の専門研究を設定し、現象に対してより深くアプローチしています。選りすぐられた体系的で豊富なカリキュラムをベースに、多彩な教授陣が親身になって研究指導や課題指導を行い、より高度な知的営みに果敢に挑戦する人材を育成します。
基礎情報
開設年 | 1991(平成3)年 |
取得可能な学位 | 博士前期課程 国際関係学専攻:修士(国際関係学) 言語文化専攻:修士(言語文化学) 心理学専攻:修士(心理学) 歴史学・地理学専攻:修士(歴史学)、修士(地理学) 博士後期課程 国際関係学専攻:博士(国際関係学) 言語文化専攻:博士(言語文化学) 心理学専攻:博士(心理学) 歴史学・地理学専攻:博士(歴史学)、博士(地理学) |
入学定員
課程 | 合計 | 国際関係学専攻 | 言語文化専攻 | 心理学専攻 | 歴史学・地理学専攻 |
---|---|---|---|---|---|
博士前期課程 | 16人 | 4人 | 4人 | 4人 | 4人 |
博士後期課程 | 8人 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 |
専任教員数
教授 | 准教授 | 講師 | 助教 | 合計 |
---|---|---|---|---|
47人 | 14人 | 5人 | 3人 | 69人 |
入試情報
中部大学の各研究科入試情報はこちらからご覧ください。