ARENA 2015 第18号

〈表紙の作家〉崔岫闻
[口絵]崔岫闻の「天使」をめぐって◎小島亮
[特集]戦後史の召喚
[巻頭言]戦後史を召喚する◎小島亮

ARENA2015第18号

B5判 508頁
定価: 本体2000円+税
発行: 中部大学
発売:風媒社(2015年11月20日)
ISBN:4-8331-4123-9

特集 戦後史の召喚

論考

  • 死のテクノロジーから生のテクノロジーへ ―:佐々木 力
  • 真珠湾・原爆疎開・学徒兵 ―自分史から考える「戦後70年」―:高山 智
  • 真珠湾攻撃後のハワイ日系人抑留所
    ―「ニイハウ島事件」と原田梅乃―:秋山 かおり
  • 異論者たちの近代
    ―丸山眞男、ロバート・べラーの日本思想研究に関する覚え書:アンドリュー・E・バーシェイ
  • 石母田正を読み直す
    • 石母田正の英雄時代論と神話論を読む ―学史の原点から地震・火山神話をさぐる―:保立 道久
    • 暗い時代に
      ―石母田正『中世的世界の形成』と戦後歴史学の起源―:磯前 順一

インタヴュー

  • 「慰安婦」・朝鮮戦争・植民地近代化論
    ―ソウル大学校名誉教授・安秉直氏に聞く―:今西  一

インターフェイス

  • ―〝文化冷戦〟の諸相をめぐって(2):陶山 幾朗
  • 戦争のはざまの「社会学」
    ―ザロモン=ドゥラトゥーアの社会学構想とアドルノの偶然性論―:表 弘一郎
  • 科学史を哲学的に研究する方法について
    ―クーン・コリングウッド・ヘーゲル―:早川 健治

特別論考

  • 「丹羽信英伝」を読む:鈴木 幸治
  • ロシア革命一世紀を生きぬく視覚
    ―『ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ選集』日本語版刊行によせて―:佐々木 洋
  • 核の空騒ぎ?
    ―「イスラーム国」が核武装する可能性について―:溝渕 正季

Portfolio

  • [1]研究への道案内
    • 教育と研究のタペストリー的発展に向けて:後藤 俊夫
    • 組織学のすすめ:岸田 民樹
    • 中小企業のグローバル化に関する一考察
      ―構造構成主義の視点から―:寺澤 朝子
    • 刃物エロバート・パイクメアが生きた15世紀ロンドン社会:佐々井 真知
  • [2]文化と研究の現場
    • ラジオトークとジェンダー
      ―ジェンダーの視点で見るラジオパーソナリティ―:北出 真紀恵
    • 一節切尺八の軌跡―誕生から復活まで―:加藤 いつみ
    • カリブ海諸島のスピリチュアル・バプティズム―トバゴ島を中心に―:長島 信弘
    • 物語にしかできない防災と復興
      ―東日本大震災を100年後に伝えるために―:竹下 正哲
    • 宮脇晴―大沢鉦一郎と岸田劉生を追って:中山 真一
    • 日本文化史における地方の役割と力
      ―魯山人と地方のパトロンたち―:金澤 一輝
  • [3]人生の再確認のために
    • 戦友たちのナミダ:照屋 全芳
    • 1968年・沖縄闘争
      ―わたしの羽田空港出入国管理撤廃闘争―:渡久地 政司
    • 続・あの頃:大橋 良介
    • 勝守寛先生と大学コンピューターネットワークの揺籃期:水島 章次
    • 「日本」という外国で暮らすことについて考える
      ―外国人医療支援グループの活動を通じて―:大谷 かがり

名古屋を読む

  • 名古屋を講義する
    ―名古屋における国際交流の足跡を巡る:中山 正秋

シンポジウム

  • 〈論争〉坪内逍遙作品の現代語訳は是か非か:谷口 正明・深谷 大・鈴木 亙・高岡 和雄・林 和利

調査報告

  • ブータンの水脈:南 基泰・上野 薫・大橋 裕子・村上 哲生

自著を語る

  • 『都市サービス空間の地理学』:林 上
  • 『『おくのほそ道』と綱吉サロン』:岡本 聡
  • 『古代語形容詞の研究』:蜂矢 真郷
  • 『名前と権力の中世史―室町将軍の朝廷戦略―』:水野 智之

新刊旧刊

  • 『武谷三男の生物学思想』:佐々木 力
  • 『アイラブユーゴ1 大人編』:栃井 裕美
  • 『植民地朝鮮の米と日本』:徳間 一芽
  • 職場的モダニズムを捉える視点:影浦 順子
  • 異端の歴史学者はどこから来たのか?
    ―『竹村民郎著作集』(全5巻)の完結によせて―:小島 亮