ARENA 2019 第22号

〈表紙の作家〉アンドレイア・チスマシュウ
[口絵]トランシルヴァニア、ヴィジュアル・アートの創成場◎小島亮
[特集]リベラル・アーツ・アーカイヴス
[巻頭言]「ソヴィエトの世紀」によせて◎小島亮

ARENA20219第22号

B5判 567頁
定価: 本体2000円+税
発行: 中部大学
発売:風媒社(2019年11月19日)
ISBN:4-8331-4143-7

特集 リベラル・アーツ・アーカイヴス

  • 分類から統合へ 二一世紀のリベラルアーツ:石井 洋二郎

Ⅰ Arts

  • 木下杢太郎のスケッチブック(未公開資料・神奈川近代文学館所蔵)
    横浜開港記念史料展覧会・南蛮寺門前・建築家オットー・ヴァーグナーをめぐって:荒屋鋪 透
  • 下間少進による秀吉の能面収集と越前出目家の秘事:保田 紹雲
  • 中部大学の三つの庭 それぞれの時間:岡田 憲久
  • 早わかり絵画の現在地点 絵画の本質を読み直す:千葉 成夫
  • 顔真卿の書の見方 不条理な筆法
    顔法は先行鋒。その書法を継ぐ者からの作品による反照:原田 凍谷
  • 成熟の不安 戦間期の洋画家たち:河田 明久
  • ダキシメルオモイ:小林 憲明
  • シェーンベルクが見る
    シューベルトのポピュラー性と独創性:山口 真季子
  • 夭折のエストラーダ
    北朝鮮歌謡「リムジンガン」再考:小島 亮

Ⅱ Sciences

  • 南イタリアのノルマン朝と十字軍の城塞
    十字軍とフリードリヒ二世の城塞建築(一):稲川 直樹
  • アブラム・モイセーヴィチ・デボーリン
    再評価のための伝記的考察:馬場 優
  • ロシア革命における古儀式派
    イヴァノヴォ・ヴォズネセンスクの労働運動:阪本 秀昭
  • シュッツ流の「宗教現象学」の可能性:星川 啓慈
  • 狂気の伝達
    プラトン『イオン』篇における詩人と吟誦詩人、そして聴衆:三浦 太一
  • ラフカディオ・ハーンと津波
    「稲むらの火」から「生き神」へ:クリストファー・トムソン
  • バリ島の仮面 ランダの行方:嘉原 優子
  • 中世文化における「橋」のイコノロジー小考:原田 千夏子
  • 四極性日本文化論:林 和利
  • 津軽と大学闘争 一九六九年前後の弘前大学:河西 英通

記憶の歴史学

  • 沖縄の民衆と差別 西里喜行氏に聞く(1):今西 一・石川 亮太・天野 尚樹 編
  • “アルマ・マテル”プリンストンでの学問修業
    佐々木力 学問への道程 2:佐々木 力

Portfolio

  • [1]歴史への思索
    • アウシュヴィッツ哀歌:小林 敏明
    • 安倍改憲論の深層:小路田 泰直
    • 人生の歩みと沖縄戦:証言者の声を聴いて:水野 陽
    • イラク・クルド自治区留学記:伊藤 めぐみ
    • プラナカンのちょっとしたお話:栃井 裕美
  • [2]リベラル・アーツに向かって
    • 絵画の難しさとその理由
      ─図画工作の授業の経験から:長尾 寬子
    • ポーランドと二つの聖母の歌:黄木 千寿子
    • 鹿島稲荷社の伝説:永田 典子
    • 微生物と生体膜の研究:太田 明徳
    • スミソニアン協会による科学の可視化戦略:長官ウェイン・クラフの挑戦:財部 香枝

インターフェイス

  • ショック・ドクトリンと日本農業の危機:竹下 正哲

名古屋を読む

  • 森岡完介 シルクスクリーン版画「伊勢シリーズ」への道程:中山 真一

資料

  • 藤間生大『秩父風雲録―秩父農民闘争記』(1952年)の復刻にあたって:磯前 順一

自著を語る

  • 『古代語の謎を解くⅡ』:蜂矢 真郷

新刊旧刊

  • 萩原稔『井上正鐡門中・禊教の成立と展開』:蜂矢 真郷
  • 根津朝彦『戦後日本ジャーナリズムの思想』:岩間 優希