中部大学のキャンパスは濃尾平野を望む春日井の丘にあり、周囲には自然が多く残されています。勉学に打ち込むには格好の環境と自負していますが、それにも増して重要なことは、深く、そして同時に広い、学びの場がそこに集約されていることです。
8つの学部と6つの大学院研究科は、理工学から人文社会科学までの学問分野を広くカバーしつつ、国際社会やビジネス、人々の生命や健康、現代の保育や教育といった社会の重要課題に挑むために必要な教育と研究の場になっています。こうしたそれぞれの専門分野で、確固とした実力を身につけていただきたいと思っています。
しかし、いったん社会に出れば、そこに学問の壁はありません。分野を超えて総合的に課題を考え、解決を図ることが求められます。そのためには、専門分野だけでなく、ものごとを広い視野で考え、解決に結びつけるための基盤となる奥深い教養が必要です。さまざまな専門家がそろったこのワンキャンパスでは、決して借り物ではない、本物の教養を身につけることを目指しています。
キャンパスでは仲間とともに学び合い、高め合うことを通して、豊かな「人間力」を身につける。つまり、創立者の三浦幸平先生が掲げた、真に「あてになる人間」として巣立ち、未来を拓いていただきたい。中部大学はそのための場なのです。
学長 竹内 芳美