自然科学の知識とそこから生まれる問い
夜空を巡る星々はなぜ輝いているのか、1年はなぜ365日なのか。数学や物理科学などの自然科学は、身の回りの「なぜ」から始まって、ものごとの真理を追求する学問です。現在我々の身の回りに存在する科学技術は、このような身近な問いが発端となり、多くの研究の中で培われてきた知識の集大成です。新たな科学技術を産み出すには、それを支える知識と経験が必要であり、その一端を担うのが自然科学の知識です。本学科では、数学、物理、化学、地学を学び、幅広い理学的素養を身につけることで、自ら問いを発見し、解決に導くための基礎と応用力、考える力を養成します。
01学科の概要
01学科の概要
卒業までに何が得られるの?
[学びのポイント]
POINT 1
問題解決のための理学的アプローチに必要な基礎理論を学び、応用のための関連技術を実験をとおして修得することで、基礎から応用までを体系的に学びます。
POINT 2
世界に発信できる専門性の高い研究を行い、さまざまな視点をもつ多彩な教員陣による、多様性に富んだ授業を開講します。これにより、次世代を拓くための広い視野と豊かな発想力を養います。
POINT 3
基礎から応用まで連携した教育をとおして、幅広い産業分野の科学技術者として、数学/理科の高校教員として、現場で活躍するために必要な地力と、卒業後さらに成長するための基礎をつくります。
就職・キャリアデータ
取得が期待される資格
- ●高等学校教諭一種免許状「数学」
- ●高等学校教諭一種免許状「理科」
- ◎ITパスポート
- ◎基本情報技術者
- ◎応用情報技術者
- ◎統計検定1級・準1級・2級
- ◎放射線取扱主任者1種・2種
- ◎甲種危険物取扱者
- ◎1級半導体製品製造技能士(卒業後4年)
- ◎気象予報士
想定される主な進路
- 情報系・金融系など幅広い分野の企業でデータサイエンティストとして活躍
- 半導体・電池・計測機器メーカーなどでプロセスエンジニアとして活躍
- 製造業(機械、電 気電子機器、材料科学、化学工業など)
- インフラ系企業(運輸、通信、エネルギーなど)
- 官公庁
- 高等学校教諭(数学/理科)
- 国内外の大学院 ほか
進学
TEACHER’S VOICE
先生の声
実験のスペシャリストたちの指導のもと、宇宙線や素粒子の実験に挑戦を。
岡田 信二 教授 Shinji Okada
入学当初は数学・物理の区別なく基礎固めができ、分野を決めていなくても、数学や物理が好き、サイエンスに興味があるという学生なら柔軟に学べます。また、国内外で高く評価されている独自プログラムが、実験の授業です。実験のスペシャリストが揃う先生方の指導の下、宇宙線や素粒子・原子核、地学、燃料電池などに関連した実験に挑戦でき、いずれは加速器を使った実験も考えています。少人数教育で自然科学を深く学び、専門的な知識を得るとともに、社会で必要な論理的・科学的思考力、分析力や解決能力も備えることで多様な分野で活躍できます。
TEACHER’S VOICE
先生の声
物事や現象、原理の基礎を究明し、裏側に隠れている法則を解き明かす。
川ノ上 帆 准教授 Hiraku Kawanoue
本学科は理学の学科です。理学とは、物事や現象の仕組み、原理といった「基礎」の究明を重視する学問で、理論や実験をとおして、物事や現象の裏に潜む法則を解き明かしていきます。社会で求められる論理的に考える力と科学的なものの見方は、簡単には身につきません。しかし、本学科で真剣に学び訓練すれば、自分のものにすることができます。こうした力があれば、想定外の事態にも柔軟な対応ができ、急激な技術の革新があっても、新しい知識を吸収することができます。自分の頭で考えることのできる人材は、多くの分野で頼りにされるはずです。
02科目・カリキュラム
- 紹介しているカリキュラムは、2023年度の内容です。
- 全学共通教育科目・工学部共通教育科目は除きます。
学ぶ科目の例
03PICK UP
幅広い分野で活躍する多彩な教員陣
理学から工学まで、数学、物理、化学、地学のさまざまな分野の最先端で活躍する多様性に富んだ教員陣によって、さまざまな視点からサイエンスを学ぶことができます。また、4年次に卒業研究のために配属される研究室ではより専門的な研究を行うことで、幅広くかつより実践的な理学的素養を身につけることができます。
少人数で充実した教育
本学科は幅広い分野の教育を実施するため、他学科と比べて多数の教員が所属しています。学科内の教員と学生の人数比では全国でも有数の教員数の多さを誇ります。そのため、少人数の講義の中で充実した教育を、教員とより近い距離感で受けることができ、より細かなサポートが受けられます。