2025年4月21日

  • 受賞・表彰

鈴木颯斗さんがIEEE名古屋支部国際会議研究発表賞を受賞

藤吉研究室の鈴木颯斗さん(大学院工学研究科ロボット理工学専攻博士前期課程2年)が2025年度IEEE名古屋支部国際会議研究発表賞を受賞しました。発表した論文のタイトル、内容は以下の通り。

Human-like Guidance by Generating Navigation Using Spatial-Temporal Scene Graph

本研究は、車載カメラ映像から得られる視覚情報を活用し、自然な表現で運転手に道案内を行うナビゲーション技術の実現を目指すものです。車載映像内の車両や歩行者などの動きを時系列で把握し、空間的・時間的な関係性をグラフ構造(Spatio-Temporal Scene Graph)として表現することで、走行シーンにおける車両の周辺環境を理解します。
その上で、Transformerベースの言語モデルを用いて、「赤い車について行って右に曲がってください」など、周囲の状況に基づいた直感的でわかりやすい案内文を自動生成します。本研究は日常の運転支援を想定しており、運転初心者を始めとした様々な運転者の認知負荷の低減が期待されます。現在は自動運転開発にも用いられるシミュレータでの実験を通じて性能を検証しており、今後はより複雑な実環境下への応用や、実環境のデータへの適応を進めていく予定です。

鈴木さん
鈴木颯斗さん
2025年IEEE名古屋支部国際会議研究発表賞