2025年5月28日

  • 受賞・表彰

応用生物学専攻博士後期課程2年の横山さや香さんが第79回日本栄養・食糧学会大会にてトピックス賞を受賞

このたび、第79回日本栄養・食糧学会大会において田中守准教授研究室(応用生物学部 食品栄養科学科 管理栄養科学専攻)の社会人大学院生で博士後期課程2年の横山さや香さん(金城学院大学 助教)が「トピックス賞」を受賞しました。

発表者:横山さや香, 菊地天音, 牛丸日南子, 山口響生, 高橋秀明, 山田千佳子, 藤木理代, 藤井匡, 栃尾巧, 香西はな, 太田鈴乃, 田中守

タイトル:ウチワサボテン摂取がマウスの脂質代謝と腸内細菌叢に及ぼす影響

本賞は、日本栄養・食糧学会が、話題性や実用性の高い研究成果を広く社会に発信することを通じて、今後より一層の社会貢献を図ることを目的として設けられたものです。

受賞研究のテーマは「ウチワサボテン摂取がマウスの脂質代謝と腸内細菌叢に及ぼす影響」であり、これまでに報告されていたウチワサボテン(Nopalea cochenillifera)の脂質代謝調節作用について、その作用機序と腸内細菌叢との関係に着目して検討されました。

本研究では、ウチワサボテンの継続的に摂取したマウスにおいて、腸内細菌叢の多様性の向上および短鎖脂肪酸の増加が認められ、これらが血清中コレステロールの低下および糞中へのコレステロール排泄促進に寄与している可能性が示唆されました。これにより、ウチワサボテンの摂取が腸内細菌叢の多様化を介して、抗肥満作用ならびに脂質代謝の改善をもたらすことが示唆されました。

本研究は、田中研究室を中心に、藤田医科大学および名古屋学芸大学との共同研究により得られた成果です。

名誉ある本賞の受賞、誠におめでとうございます!