2025年7月16日

  • お知らせ

大治町官学連携事業「大治町100歳大学」における栄養講座が開催されました(2025年7月8日)

愛知県海部郡大治町と官学連携事業「大治町100歳大学」において、元学長の山下興亜先生が学長を務めておられます。本事業は、「人生100年時代を見据え、誰もが生涯活躍できるウェルビーイングの高い健康長寿社会の実現に向けたまちづくりを推進し、町民の健康増進を図る」(入学案内より)ことを目的に、2025年度より開設されました。

本学からは、食品栄養科学科管理栄養科学専攻佐久間直緒美准教授が栄養講座を担当しており、管理栄養士および介護支援専門員(ケアマネジャー)としての専門性を活かしながら、受講生一人ひとりに寄り添った実践的かつ分かりやすい講義を展開しています。

講座の1時間目では、事前に「食事摂取頻度調査(FFQ)」を実施し、その結果を受講生に配布しました。本学のカリキュラムで「栄養教育演習」を履修した学生(現2年生)がFFQの入力と食事アドバイスを行い、4年生のゼミ生が全体の分析に携わりました。受講生の食習慣の傾向や栄養素の偏りについて、受講生と意見交換を行い、受講生間でも活発な議論が交わされました。

2時間目は、FFQの結果をもとに日常の食生活の改善方法を提案しました。塩分摂取の適正化や野菜の摂取量の増加をはじめとした提案に加え、「食事バランスガイド」を用いて、食品の役割や栄養素の働きについて体を使ったインストラクションを行いました。リズムよく楽しく学べる内容は、受講生の理解促進につながり、特に医療機関での食事療法経験者からは「簡単でわかりやすい!」との声をいただきました。

次回は、FFQ結果をふまえて不足しがちな栄養素を補うことを目的とした調理実習です。大治町の地場産物を活用し、学生がアイディアを凝らした献立をご紹介する予定です。 今後も本学は、地域社会と連携し、健康づくりや栄養教育(食育)を通じた持続可能なまちづくりへの貢献を目指してまいります。