2025年11月19日

  • 学生の活動

中部地方大学生訪中団として雲南省へ(特派員:A.K)

Web特派員

私は9月7日から12日まで中国駐名古屋総領事館からの招待で中国雲南省昆明市、紅河ハニ族イ族自治州に行かせていただきました。

2日目から活動が始まり初めに雲南の省会、昆明にある民族村に行き民族衣装を着て25の民族の村が再現されている広大な敷地を見学しました。それぞれの民族の建物は全く違う形で真っ白な建物や壁中に絵が描かれている建物など、同じ国の民族なのに個性があって驚きました。

【国際】訪中団01
雲南省名物料理の過橋米線
【国際】訪中団02
雲南省の少数民族タイ族の方々

3日目は世界遺産の石林に行きました。石林は自然の造形美に圧倒される場所でした。迷路のような道を抜けた先に見えた絶景が忘れられません。今にも落ちてきそうな角度にある石や池の中に立っている石林があり見どころが沢山あり楽しかったです。そのあとに雲南大学の大学生と交流しました。仲良くなった楊さんは日本に留学経験があり日本語が流暢でした。日本の印象を聞くと行く前はメディアの影響で冷たいと思っていたけど実際は温かい人達ばかりで日本が大好きになったと言ってくれました。私自身も行く前は正直心配だったのですが実際、現地の人達はとても優しくてサービス精神に溢れており中国が温かい印象に代わりました。メディアの情報を鵜吞みにせずに自分の目で見て体験する大切さを実感しました。

4日目は少数民族の子供達も多く在籍している小学校を訪問しました。彼らは自身の民族衣装を着て出迎えてくれ、合唱を披露してくれたのですが小学生とは思えないほど歌が上手で驚きました。事前に折った折り紙や絵本をプレゼントし言葉が通じない者同士でも楽しく交流できました。

5日目は世界遺産の紅河ハニ棚田群に行き、棚田に囲まれているコテージで宿泊しました。世界遺産の中で寝られるという贅沢な体験ができてとても幸せでした。そこでは夜にバーベキューとキャンプファイヤーができて訪中団のみんなとの距離も縮まり、思い出に残る夜になりました。キャンプファイヤーには現地の子供達も一緒に参加してくれて最後は家にも招待してくれました。言葉は通じなくても相手の文化に興味を持つことや楽しみを共有することで仲良くなれたのがとても嬉しかったです。

【国際】訪中団03
2025年9月10日ハニ族の棚田にて撮影

最終日はベトナムとの国境線に行きました。国境線のあたりに住んでいる人の顔つきや街の雰囲気も違いました。緊張感がある雰囲気に囲まれていて少し怖かったのですが観光では入ることのできない場所にも行けてよかったです。

私は今回の訪中団で先入観にとらわれず自分で現地に行って経験することの大切さを学びました。中国語を習っているのでできるだけ自分の言葉でコミュニケーションをとることを意識してみましたが思うように伝わらないことが多かったです。しかし現地の人達は私の拙い中国語も一生懸命聞き取ってほめてくれました。そのときに上手くその地域の言葉を話すのが重要なのではなく、その地域の文化や言葉を勉強して理解することが一番大切だと気づきました。これからもフィールドワークを大切にして勉強しようと思います。

今回の訪中団に招待してくださった中国名古屋総領事館様、推薦していただいた宗ティンティン先生本当にありがとうございました。

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