2026年10月5日

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愛知県農業総合試験場が開発したイチジク新品種「みどりの雫」の機能性など新たな強みを探る交流会を開催

2026年9月1日(火)、中部大学応用生物学部において愛知県農業総合試験場が開発したイチジク新品種『みどりの雫(しずく)』の交流会を開催しました。

同試験場では、イチジク産地の活性化に向け、これまでにない形質(特徴)を持つ愛知県オリジナル品種の開発を目指し、2012年から育種に取り組んできたとのことです。その研究の成果として誕生した「みどりの雫」は、皮ごと食べられ、収量が多く、栽培しやすいことに加え、照りのある黄緑色の果皮や、害虫(アザミウマ)の被害を受けにくいなどの特徴を持つ新品種です。

試食会に先立ち、品種開発を担当された研究者の方から、育種の経緯や研究上の苦労についてお話を伺いました。イチジクは、漢字で「無花果」と表記されるように、小さな花が多数集まった花嚢(かのう)を形成し、花が外から見える形で開花することなく果実が成熟します。また、日本で一般的に栽培されているイチジクは、受粉を必要としない単為結果性の品種(雌株)であるため、新品種の育種にあたっては、交配に用いる花粉(雄株)の確保などにも苦労されたとのことです。約13年にわたる育種研究を経て誕生した「みどりの雫」は、果皮の歯切れがよく、果皮と果肉の硬さが近いことから、皮ごとおいしく食べられることが大きな特徴です。今後は、「イチジク業界のシャインマスカット」を目指し、生産者への普及を進めていきたいとのことでした。

当日は、応用生物学部の教員11名が試食しました。参加者からは、「甘みが強く、クセのない上品な味わい」、「皮ごと食べられるため食べやすく、食べ応えがある」など、好意的な感想が寄せられました。

本品種については、食品としての機能性成分に関する研究はまだ十分に進められていないことから、今後は中部大学と愛知県農業総合試験場との協定を活用し、食品としての機能性などに関する共同研究に向けた相談を進めていきます。新品種の普及に向けた取り組みとともに、今後の研究の発展が期待されます。

試食会で提供された「みどりの雫」

写真中央の黄緑色のイチジクが「みどりの雫」で、紫色のイチジクは比較のために持参された従来品種「桝井ドーフィン」です。

「みどりの雫」を開発された愛知県農業総合試験場の研究者のお二人(右から5人目、6人目)との記念撮影