教育活動金虎賞
宮下 浩二 教授(生命健康科学部 理学療法学科)

このたび、教育活動顕彰制度において殿堂入りという大変光栄な評価を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。教育活動は私一人では成し得ないものであり、日々ご支援くださっている学科・学部の先生方、職員の皆様、そしてFD活動を通じてご指導いただいた学内外の関係者の皆様に深く御礼申し上げます。また、理学療法学科の学生、そして野球部の選手たちにも、この場を借りて心より感謝申し上げます。
学科教育においては、従来の授業方法や枠組みにとらわれず、時代の流れに応じた新たな試みに挑戦してまいりました。近年は特に、学生の気質や価値観、学習への姿勢に毎年のように変化が見られ、それらに寄り添いながら柔軟に教育を設計することの重要性を強く感じています。今後も、変化の激しい社会を生きる学生たちが学びを実感できる環境を整えるとともに、自らも学び続ける姿勢を忘れず、教育に取り組んでまいります。
教育活動優秀賞 受賞者 (50音順)
伊藤 玲子 助教(生命健康科学部 作業療法学科)

この度は教育活動優秀賞を頂戴し、誠に光栄に思います。この受賞は私の力というよりも、学生の皆さんが興味をもって主体的に授業に取り組んでくれたこと、学生の教育に迷った時に相談に乗ってくださる教職員の皆様の協力があってこそ、日々の教育活動に前向きに取り組んでくることができた結果だと思います。私を助け、導いてくれる学生・教職員の皆様に感謝の気持ちを伝えたいです。そして、今後もよりよい教授方法について皆様と一緒に考えていきたいと思います。
作業療法学科では、社会人・専門職業人として常識的態度や責任ある行動、探求心をもって取り組む姿勢を身につけることも重要視しています。また、国家資格を取得する課程であるため必修科目も多く、学生の皆さんは自分に向き合いながら、多くの努力をしています。これからも学生一人一人を尊重し、その努力や成長を支え、社会で活躍できる作業療法士の育成に取り組んで参りたいと思います。
坂本 渉 教授(工学部 応用化学科)

この度は2024年度教育活動優秀賞を受賞することができ大変光栄に思います。今回の受賞は本学の教員となって以来、2回目のことであり少々驚いています。日頃より様々な面で協力していただいている工学部応用化学科および関連部署の教職員の皆様方に感謝し、厚く御礼申し上げます。また、授業評価等を通じ、授業方法・内容の改善に対して多大な貢献のあった学生の皆さんにも感謝します。
最近は2020年頃のコロナウイルス問題の影響も薄れ、授業形態としてほぼ対面で授業が行われる状況となりました。以前は慣れない遠隔方式の授業にとても苦労しましたが、今では遠隔授業時に作成した各資料が対面での授業でも活用でき、以前の苦労が自分にとっていい経験になっています。今後も本学の学生にとって一層充実した授業ができるように工夫を重ねながら教育活動に邁進していきたいと考えています。
長谷川 浩一 教授(応用生物学部 環境生物科学科)

このたび2024年度教育活動優秀賞を賜りましたこと、誠にありがとうございます。本学に着任して以来、いつのまにか14年が経ってました。
年を重ねるにつれ学内外のいろいろな役職がどんどんまわってきますが、「こんなことまでやって下さっていたのですか」と、いままで大学や学会等を支えてこられた先輩方のご苦労を改めて認識し、そしてどこまでも頭が下がる思いです。思いもよらぬ失敗や困難に心が折れる日もあれば、思いもよらぬ大発見に心躍る日もあって、「つぎはノーベル賞だ」「賞金で何を食べようか」と、我が研究室メンバーととともに日々エキサイティングな研究生活を送っています。学生達と教職員がともに学び未来を切り拓く研究・教育機関にて、まだ私の役割があるだろうと信じてこれからも精進してまいります。
藤原 孝之 教授(応用生物学部 食品栄養科学科)

このたびは2024年度教育活動優秀賞をいただき、大変光栄に存じます。ご支援を賜りました先生方、職員の方々、そして授業評価を記入いただいた学生の皆様に感謝いたします。
3年前に本大学に赴任する前は、直前に他大学で1学期のみ非常勤講師を四苦八苦して務めたのみで、教育メソッドを全く知らない私は、不安感に押し潰されそうでした。藁をもつかむ思いでFD研修会に次々と参加し、とりわけ授業サロンでは他の先生方の授業を見学して大いに触発されましたが、自身の授業を改善するのは困難でした。
そんな中で、院生と系列高校の授業において、特に正解のないお題を出し、ディスカッションや自由に考えを書くような時間を取ったところ、受講生には新鮮だったようで、私も楽しく授業でき、これが自分の理想に近いと気づきました。学部生に対しては、一方的に知識を詰込む授業になりがちですが、学生が積極的に考えるような内容を目指したいと思います。
藤吉 弘亘 教授(理工学部 AIロボティクス学科)

この度、2024年度教育活動優秀賞を受賞することとなり、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
2023年から、生成AIを教育に活用すべく「藤吉AI先生」という仕組みを開発し、講義に導入しました。これは、講義動画と連携した質問応答支援システムであり、学生の復習効率を高めるとともに、教員の質問対応にかかる負担を軽減することを目的としています。AIの回答を講義内容と結びつけることで、生成AIが抱える課題である「ハルシネーション(もっともらしい誤情報の生成)」の抑制も実現しています。
複数の講義で本システムを導入した結果、学生アンケートでは93%が「復習に役立った」、98%が「他の講義にも導入してほしい」と回答するなど、非常に高い満足度と教育効果が得られました。また、教育に研究をうまく融合させることで、学生の関心を惹きつけ、研究と教育の有機的なつながりを、AIを学ぶ学生に実感させることにもつながっています。
今後はこの取り組みをさらに発展させ、より良い学びの環境づくりに努めてまいります。
松本 純 准教授(工学部 電気電子システム工学科)

この度は2024年度教育活動優秀賞を賜り、大変光栄に存じます。これもひとえに電気電子システム工学科をはじめとする教職員の皆様に支えられてのことと、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
私が担当する科目におきましては、講義スライドを充実させることで、学生にとって見やすい資料を提供することを大切にしてきました。デジタルネイティブ世代である現代の学生にとっては、配信動画の視聴など、必ずしも大学の授業だけが勉強の術ではなくなりました。このため、他の媒体に負けない少しでも充実した資料を提供することにより、結果的に折角作成した補足スライドも学生の反応次第では割愛することになりますが、解釈の仕方を多角的に説明することで授業に価値を持ってもらえるよう、工夫してきたつもりです。
未だ試行錯誤の日々ではございますが、これからも「魅力ある授業づくり」に邁進してまいりますので、ご高誼のほどよろしくお願い申し上げます。
和田 知久 教授(国際関係学部 国際学科)

このたびは2024年度教育活動優秀賞を賜り、まことにありがとうございます。日頃よりご指導ご支援いただいている先生がた、職員のみなさま、そして日々ともに歩む学生諸君に心より感謝申し上げます。
前回受賞時は着任間もなく、ただ眼前の学生に向き合うことで精一杯でした。徐々に本学の教育や人材育成の精神を体感し、自分なりの授業運営や学生への対応を試行錯誤してきました。近年では、コロナ禍を経て授業のあり方も大きく変化し、LMSを活用した資料配布や、フォームなどを利用した学生からの声に迅速に応える体制を整えてまいりました。ですが課題は続々と現れ、まだまだ充分に満足できるものではなく改善の途半ばであります。
今後とも本学の基本理念や教育目的に則り、学生の多様なニーズに真摯に応えながら、社会から信頼される「あてになる人間」の育成に尽力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。