「ポートフォリオ」とは?(受験生・一般の方)

お知らせ

    ポートフォリオとは何か?~活動記録と自己評価

    「ポートフォリオ」とは、多くのみなさんにとって聞き慣れない言葉かもしれません。それは、元来、「紙ばさみ」のことで、そこから転じて、特に建築家や画家の作品集・画集、さらには、各種の金融資産の一覧表を指すようになりました。教育の現場では、学生の皆さんの「活動記録」の意味で用います。

    「なりたい自分」を目標にすえて、4年間の到達点や成果を記録する

    国際関係学部では、将来のキャリア形成に活かす仕組みとして、ポートフォリオ・システムを育てたいと願っています。

    そのために、まず学生生活の4年間で「なりたい自分」を目標に据え、社会コミュニケーションの基本スキルがどれくらい伸びたのか、また自分が積極的に参加した活動はどのようなものだったのかにかんして、記録し自己評価を加えます。

    しかし4年間は案外長いので、入学したときに抱いていた熱い「初志」を貫徹するのが難しい時期もあるかもしれません。途中でくじけたり、休みたくなったり、いろいろ迷うことも多いでしょう。そのときこそ、自分が何を目標にしてきたか、これまで自分はどんな「実力」を身につけて、どこまで「到達」できたか、が文章や記録に残っていれば、「過去の私」との対話を通じて、「現在の私」は次のステップを見極めることができるでしょう。

    評価=自己評価+教師のアドバイス

    ただ、評価というと、みなさんは真っ先に講義の「成績」評価を思い浮かべるかもしれませんね。でも、ポートフォリオは、教員ではなく皆さんが評価主体です。ここでは、皆さんの評価を深めたり応援をしたりする、みなさんのサポーターというポジションから、教員はみなさんの自己評価に「フィードバック」をするだけなのです。

    皆さんのなかには、社会貢献や海外留学など、大学の成績には必ずしも表れない活動を積極的に行う人がたくさんいます。こうした、とくに成績評価に現れにくい活動面を中心に、目標とその達成成果を記録していくことがその仕組みの肝なのです。

    キャリアシートによる就職活動のサポート

    こうしたポートフォリオは、その時々の進路相談や履修相談に活かしながら、最終的にキャリアシートを作成するための資料ともなります。キャリアシートは、みなさんがエントリーシートや履歴書に書ききれないことを記入して、教師が推薦文を添えるもので、就職先に提出することが可能です。希望する学生のみなさんはぜひ申請してください。

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