Laboratory & Research Laboratory & Research

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研究室とテーマの紹介

お知らせ

    藤田 孝:臨床検査の精度保証に関する研究

    藤田 孝 臨床検査の精度保証に関する研究

    研究テーマ・メッセージ

    30年以上、臨床現場において臨床化学検査の精度保証について携わってきました。患者さんの検査結果について、病態による変動以外の変動を如何に少なくし如何に正確な検査結果を報告するか、そのために臨床検査技師はどのような対応が必要か、などを明らかにし、患者さんと診療に貢献することを目指します。

    主な担当科目:臨床化学

    血糖値やコレステロール値など、化学的に分析する生体物質について、その測定法や臨床的意義について学びます。

    野田 明子:心不全と軽度認知障害の先制医療

    野田 明子 心不全と軽度認知障害の先制医療

    研究テーマ・メッセージ

    生命健康科学部では21世紀の日本が求める健康・予防に活躍できる人材の育成を目的としております。医学は急速に進歩していますが、診断・治療が困難な疾患が多く存在します。個々の適性を発見し、医学の魅力を伝えるとともに、個々の能力を最大限に伸ばせる教育・研究・臨床を心がけたいと思います。また、地域との連携を強化し、超高齢化社会を背景とし、若い学生さんと一緒に健康寿命の延伸に役立ちたいと考えています。

    主な担当科目:臨床生理学

    臨床生理検査の業務務範囲、検査機器の原理、循環器疾患・呼吸器疾患・神経筋疾患・消化器疾患などの検査所見と各種疾患の病態生理について学びます。

    人体情報学実習・臨床生理学実習

    臨床生理学検査の基礎技術を習得します。臨床検査技師はリアルタイムで出力される波形や画像を的確に判断する能力が必要であり、実習を通して機器の構造や使用法、波形・画像処理技術、データの評価法について学びます。

    市原 正智:病理形態学的解析に基づく水素の生体作用の解明

    市原 正智 病理形態学的解析に基づく水素の生体作用の解明

    研究テーマ・メッセージ

    病理検査学では、組織や細胞の形態から病態を読み解く力を育てています。研究では、紫外線誘発皮膚発がんモデルを用い、水素が酸化ストレス、慢性炎症、細胞増殖に及ぼす影響を、病理組織学・免疫組織化学・分子解析により検証しました。現在は、mitochondrial unfolded protein response(mtUPR)を介した水素の分子機構を解析しています。形態と分子の両面から病態に迫る視点は、臨床検査技師としても研究者としても支えとなる力だと考えています。

    主な担当科目:病理学

    病理学では形態学的変化を指標にして、病気がいかにして発生するか、その特徴には何があるかなどの理解を深め、疾患の診断、治療を理解する上での病気の基本的な知識を学びます。

    組織・病理学基礎実習

    正常組織がどの様な細胞により構築されているかを、実際に顕微鏡を用いて観察し理解します。さらに病的過程において、正常組織がどの様に変化して病気に至るかを、実際に患者さんから得られた組織標本を観察、スケッチすることで病理学で学んだ病気の理解をさらに深めます。

    山本 幸也:造血器腫瘍の発症メカニズムの解明と新規治療法の開発

    山本 幸也 造血器腫瘍の発症メカニズムの解明と新規治療法の開発

    研究テーマ・メッセージ

    血液内科医・血液腫瘍研究者として25年以上の経験をもとに、血液疾患と臨床血液学をわかりやすく解説し、学習をサポートします。血液学は、臨床検体へのアクセスが容易なため、多様な知見が得られる分野です。血液腫瘍の発症メカニズムの解明から新規治療法の開発まで幅広く研究してきた経験を活かし、新たな知識を発見する楽しさをお伝えします。

    主な担当科目:疾患病態学概論、疾患治療学概論、臨床血液学

    病気を理解するには、まず正常な人体機能を理解することが必要です。疾患病態学概論では、人体の機能障害によってさまざまな疾患が生じる仕組みを学びます。疾患治療学概論では、現代医療で行われる治療法を系統的に学びます。臨床血液学では、主要な血液疾患と臨床現場で行われる血液検査について学び、臨床検査技師としての基礎的な知識を習得します。

    祖父江 沙矢加:ゲノム解析とモデル動物を用いた疾患原因遺伝子の解明

    祖父江 沙矢加 ゲノム解析とモデル動物を用いた疾患原因遺伝子の解明

    研究テーマ・メッセージ

    病気の原因となる遺伝子や分子を見つけ、それらの異常によって病気が起こる仕組みを明らかにする研究を行っています。現在は、疾患モデル動物のゲノム情報を解析し、病気の原因となる遺伝子を探索するとともに、見つかった遺伝子変異が細胞や組織にどのような変化をもたらすのかを研究しています。いまだ原因が明らかになっていない疾患は数多く存在します。病気の原因を遺伝子や分子のレベルから一つずつ解き明かし、将来の診断法や治療法の発展につながる研究を目指しています。

    主な担当科目:血液形態科学

    臨床検査技師は、機械で測定するだけでなく、検査値や血液細胞の形から患者さんの体で起きていることを読み解く仕事を行っています。この講義では、病院の検査技師になったつもりで検査データや血液像から病気の診断に必要な検査について考えます。

    細胞検査学

    細胞診は、体から採取した細胞を顕微鏡で観察し、がんなどの病気の手がかりを見つける検査です。この講義では、標本の作り方や染め方、正常な細胞と異常な細胞を見分けるポイントを学びます

    西沢祐治・井上千聖:網膜変性疾患の病態解明と治療法の開発

    研究テーマ・メッセージ

    網膜色素変性症をはじめとする網膜変性疾患の研究に取り組んでいます。疾患モデルを用いて、光を感知する視細胞が失われていく仕組みを細胞・分子レベルで解明し、病気の進行を抑える新たな治療法の開発を目指しています。基礎研究から未来の医療へつながる成果を生み出すことを目標に、研究を進めています。

    担当科目:解剖組織学

    医療系資格に必須の人体の構造と機能について学びます。

    喬 善楼:がん微小環境を標的とする新たな漢方治療法の探索

    喬 善楼 がん微小環境を標的とする新たな漢方治療法の探索

    研究テーマ

    がんは、がん細胞だけでなく、免疫細胞、線維芽細胞、血管などがつくる「がん微小環境」と相互作用しながら増殖・浸潤・転移します。私たちは、多様な生薬成分を含む漢方薬が、免疫応答、血管新生、低酸素、がん代謝に及ぼす影響を、培養細胞や組織標本を用いて解析しています。病理学・分子生物学的手法により作用の仕組みを明らかにし、難治性がんに対する新たな治療法の開発を目指しています。

    担当科目:病理学

    病気によって体の中で何が起こるのかを、細胞・組織・臓器の変化から学ぶ講義です。炎症、循環障害、腫瘍、免疫などを取り上げ、病気の原因から発症、進行までを理解します。臨床検査技師国家試験で問われる重要事項を整理しながら、検査結果を病態と結び付けて考える力を養います。

    生体構築科学技術実習

    人体や動物組織の構造を解析する技術を、実践的に学ぶ実習です。組織標本の作製、ミクロトームによる薄切、各種染色、顕微鏡観察などを体験し、標本が完成するまでの工程を理解します。丁寧な操作と安全管理、結果を正確に評価する姿勢を身に付け、病理検査の現場で役立つ基礎技術を養います。

    生体高次構築科学

    患者さんから採取された組織を、診断に役立つ標本へ仕上げるための知識を学びます。固定、脱水、包埋、薄切、染色、顕微鏡観察といった一連の工程を理解し、HE染色や特殊染色の原理・使い分けも身に付けます。国家試験対策を意識し、正確で信頼性の高い病理検査を支える力を育てます。

    山口 誠二:生体材料の表面機能化と高機能医療デバイスの開発

    山口 誠二 生体材料の表面機能化と高機能医療デバイスの開発

    研究テーマ・メッセージ

    チタン金属の表面処理により骨結合性や抗菌性を付与し、積層造形によって患者や治療部位に適した形状や骨の入りやすい多孔質人工骨をつくる研究を行っています。表面機能化と形状設計を融合することで、インプラントや人工骨の性能を高め、より安全で長く使える医療デバイスの実現を目指しています。

    主な担当科目:生命物理化学

    生命現象も自然現象の一種であり、自然科学の法則に従っています。これらを理解するために必要な物理化学の基礎を生命現象と関連づけながら考えます。

    生命工学入門

    生命現象を工学的な視点から捉え、医療やものづくりに応用する生命工学の基礎を学びます。身体の仕組みを支えている数式について考えることで、その働きへの理解を深めるとともに、人工心肺装置をはじめとする人工臓器の工夫や原理など、生命科学と工学が関わる幅広い技術を紹介します。

    バイオメディカルマテリアル学

    人工臓器にはセラミックス、金属、ポリマーの多種多様な材料ががそれぞれの特性を生かすように工夫されて使用されています。人工骨や眼内レンズなど、部位に応じて求められる機能とそれらを満たす材料、工夫を学びます。

    新谷 正嶺:心拍リズムの仕組みを、顕微鏡・数理・AIで解き明かす

    新谷 正嶺 心拍リズムの仕組みを、顕微鏡・数理・AIで解き明かす

    研究テーマ・メッセージ

    心臓は、筋肉の最小単位であるサルコメアが協力することで、安定したリズムを刻みます。私たちの研究室では、その動きを顕微鏡で測り、数理モデルやAIで解析して、ばらつく分子の動きが丈夫な心拍へまとまる仕組みを調べています。生きた試料を微細に観察する計測法や、心疾患の早期発見につながる解析法も開発します。卒業研究では、実験・画像解析・プログラミングを組み合わせ、まだ答えのない問いに挑戦します。

    主な担当科目:生体力学

    力学・流体・熱などの物理の視点から、筋肉、血流、細胞など生命の仕組みを読み解きます。

    情報科学概論

    医療・生命科学のデータを正しく扱うための情報処理、プログラミング、AIの基礎を学びます。AIの答えを鵜呑みにせず、自分で確かめて判断する力を養います。

    先端医用工学実験

    人工骨用の結晶化ガラスを作り、X線回折や電子顕微鏡で構造と特性を調べます。医用材料の開発から評価までを体験します。

    岩田 悟:生命の設計図を編集する ―染色体異常の解明と修復をめざして―

    岩田 悟 生命の設計図を編集する ―染色体異常の解明と修復をめざして―

    研究テーマ・メッセージ

    「ゲノム編集」で、病気の原因となる遺伝子の異常を修復できたら——そんな未来をめざし、マウスを用いた基礎研究を行っています。ゲノムのねらった場所だけを正確に狙い撃ちして書き換える技術を、マウスの受精卵で開発中です。がんや先天性疾患の原因となる染色体異常のしくみを解明し、将来の治療応用につなげることをめざすこの研究では、「胚操作」の技術も欠かせません。胚培養士を目指す人にもつながる、生命の設計図に触れる研究です。

    主な担当科目:分子生物学基礎実習

    教科書で学ぶ「DNA」や「遺伝子」の知識を、自分の手を動かして実際に確かめていきます。毛髪からのDNA抽出に始まり、DNAを酵素で切って調べる方法や、PCR、遺伝子組換え実験、さらには遺伝子の配列を直接読み取ったり、培養細胞に遺伝子を届けて働きを確認したりと、幅広い技術を身につけます。これらはがんや感染症の検査など、実際の医療現場でも使われる技術です。

    ゲノム科学遺伝子操作論

    染色体の構造・機能・分類といった基礎知識をふまえ、先天性の染色体疾患のしくみや、実際の染色体検査がどのように行われているかを学ぶ講義です。染色体異常と疾患の関わりを理解したうえで、遺伝子解析技術や遺伝子診断への応用についても扱います。また、最新のバイオ技術についても取り上げ、遺伝子型と表現型の関連から疾患の理解を深めていきます。

    片野坂 公明:痛みの受容と痛みを軽減させるしくみの解明

    片野坂 公明 痛みの受容と痛みを軽減させるしくみの解明

    研究テーマ・メッセージ

    痛みは体の危険な状態を知らせる警告として、なくてはならない感覚です。一方、多くの病気では痛みが私たちを苦しめます。熱による痛み、筋肉痛、慢性痛などの謎に、疼痛モデル動物を用いて挑んでいます。生体に備わる「痛みを軽減させるしくみ」の研究も進めています。痛みの軽減を通じて、多くの人が楽しく運動できることを目指します。

    主な担当科目:生理学

    体内の様々な器官がどのような機能をもち、どのように連携することで健康が維持されているのか。そのしくみを学ぶ、医学の基礎となる科目です。

    実験動物・基礎生理学実習

    医学の発展には動物での観察が欠かせません。本実習では、実験動物を扱う際の基本的な考え方や手技を学び、生きた動物でしか見ることのできない循環や呼吸のリアルタイムの反応を観察します。