航空宇宙機の設計・開発・製造・利用の専門知識・技術を身につけ、次世代の航空宇宙産業の発展に携わります。
航空宇宙産業は国も積極的に支援しており、中部大学の位置する中部地区はロケットなどの開発・製造を手がける企業の集積地「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」に指定されており、最先端の現場と連携してリアルな学びを実現します。
01学科の概要
01学科の概要
卒業までに何が得られるの?
[学びのポイント]

POINT 1
航空宇宙関連企業の集積地で企業の最新技術を学び、海外研修にも挑戦できる。

POINT 2
幅広い分野での活躍を見据えて、機械系のほか電気電子・情報など多分野を複合的に学ぶ。

POINT 3
風洞・電気推進実験装置など大型装置を使用した実験、MATLABやCATIAの修得など現場を見据えて即戦力を磨く。
就職・キャリアデータ
取得が期待される資格
- ◎CATIA認定技術者
- ◎CAD利用技術者
- ◎情報処理技術者
- ◎機械設計技術者
- ◎航空特殊無線技士
- ◎航空無線通信士
- ◎高圧ガス製造保安責任者
- ◎火薬類取扱保安責任者
- ◎第三種電気主任技術者 など
◎はその他、各学部・学科に関連する資格(受験資格を要しないもの)。
想定される主な進路
- 工学部宇宙航空理工学科での実績
就職率 100%(就職者数 / 就職希望者数)
「学部卒業後の進路」
企業
- IHIジェットサービス
- アイコクアルファ
- ANA(全日本空輸)
- 榎本ビーエー
- エムエイチアイロジテック
- 神戸製鋼所
- シーアールイー
- シンフォニアテクノロジー
- sky
- スタンレー電気
- 住友電装
- セントラルヘリコプターサービス
- タマディック
- 中電シーティーアイ
- 中菱エンジニアリング
- 東海ソフト
- 東明工業
- 鳥羽工産
- 日本電気通信システム
- 日本飛行機
- ニデック
- バッファロー
- 富士ソフト
- フジワラ
- 放電精密加工研究所
- 三菱電機エンジニアリング
- 三菱電機ソフトウエア
- ヤマザキマザック
- YDKテクノロジーズ
官公庁
- 国家公務員(一般職)
- 防衛省航空自衛隊(幹部候補生)
進学
- 中部大学大学院
- 東北大学大学院
- 名古屋大学大学院 ほか
「中部大学大学院修了後の進路」
進学
- ANAベースメンテナンステクニクス
- CKD
- ジャムコ
- 三菱ケミカル ほか

STUDENT’S VOICE
学生の声

高周波プラズマスラスターの実用化に向け、装置を自作して研究に没頭する日々。
小学生の頃から宇宙が大好きで、人工衛星をつくりたいという夢を持っていました。桑原先生の「宇宙航空プラズマ理工学」を受講して、その憧れはさらに強くなり、高周波プラズマスラスターを開発する桑原研究室を志望しました。4年次になってからは、目標とする磁場形状の実現を目指して、3Dプリンターなどでセンサーを自作し、毎日研究室で実験を繰り返しています。実験装置は本格的で、正しく操作をしないとけがをする危険な面もあるため、先生から知識や技術に加え研究者としての姿勢を学びながら、自分たちで実験マニュアルを作って手順を確認し、常に緊張感を持って取り組んでいます。大学院に進学が決まり、高周波プラズマスラスターの実用化に向けた研究への意欲が一層高まっています。
TEACHER’S VOICE
先生の声

中部地域ならではの実習や独自の海外研修が、科学技術者としての成長を応援する。
池田 忠繁 教授 IKEDA Tadashige
理・工学分野の基礎とともに、航空宇宙機器の設計・生産・利用に関する専門的な知識を学びます。大型装置での実験や中部地域ならではの企業実習、航空宇宙産業系企業が集結したシアトル研修に挑めるのも、本学科の特徴です。宇宙航空から自動車、産業機械、情報まで幅広い分野で活躍できる、夢と情熱を持った科学技術者を育てます。
02科目・カリキュラム
- 紹介しているカリキュラムは、2024年度の内容です。
- 全学共通教育科目・工学部共通教育科目は除きます。
学ぶ科目の例
03PICK UP


宇宙航空理工学を身体で感じる実験設備
本学科の実験棟には、宇宙機・航空機の開発や設計、生産など宇宙航空理工学に必要な知識・技術を身につけるための実習・研究を可能とする最新設備が充実しています。ロケットが発射する際に、エンジンから噴出させるガスの速度と同じ程度(音速の2~3倍)の空気を送り出す高速風洞や、飛行機がゆっくり飛んでいる状態に近い速さ(秒速60メートル程度)で空気を送り出す低速風洞実験装置により、ロケットや飛行機周辺の気流を観察・測定します。また、材料や構造の特性を測定するため、引張・曲げ・疲労・振動・衝撃などの各種試験を行う装置、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を製作する装置があります。飛行中の姿勢も模擬される稼働装置を持つフライトシミュレータもあり、機械分野(飛行力学など)と情報分野を融合した研究に利用します。


「航空宇宙機設計演習」講義で学んだ理論から航空機や宇宙機設計の実践へ
1年次から3年次にかけて、宇宙航空理工学の基礎的な概要から専門的な知識までを順に学修します。一般の大学で学ぶ理論中心の知識だけでは、必ずしも企業での設計・開発や生産業務に結びつきません。実践的な設計を学ぶ3年次の「航空宇宙機設計演習」では、企業の第一線で活躍されている方も講師として招き、企業での業務としての考え方や取り組み方を聞いたりもします。設計演習の最終回には、演習成果の発表会も実施しています。